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カテゴリ:エッセイ、及びおもしろ時事談。
「フーッ、ウェッ、プー、・・・・・・!」。 「ところがだ、店側ではな、こうした危険行為の指し止め装置があるからとか、注意を促しているからと言う安易な認識が、反対に酔っ払いを増殖する結果になることだってあるやも知れん」。 「それは、あるかもなぁ」と土建屋の「ドラ太」さん。 確か、堤防の電柱に拡声器があってさ、増水の注意を呼びかけているな。 「と来たか、そんなことをしたならさ、安眠妨害だと市民から苦情が来るだろうて」と、チョビさん。 「あのな、こんな苦情もあったんだぜ。 そこで、時間帯を決めて夜の9時以降は鳴らさないようにしたんださ」と、元デカのチョビ髭さん。 「ところがだ、今度は全然異質な注文が飛び込んで来たんだよな」。 「なんだと思う、ちょっと考えられない注文だったな」。 「うーん、遠からずというところかな。 「なにっ、救急車・・・・・・・の音だと?」と、ドラ太さん。 そりゃー確かに、過疎の町なんかもあるさな。 しかも、救急だぜ、人命がかかっていることなんだぜ、な?」。 トイレの「飲酒運転防消剤問題」が、いつしかトンでもない市民の苦情報告に話しが逸れてしまった。 「そう言えやぁあれだな、どうせなら人の集まるホテルやデパートとかスーパーにさ、万引きにご注意くださいとでも言うマイク装置をつけてもらった方がいいかもね」と私が言うと、すかさず浅やんが面白いことを言い出した。 「あっ、そうだ、飲んだら乗るな、女房の腹の上だ」と。 「なにっ? そんなバカな。 なんでぇや?」とドラ太さん。 「知能指数の低い子が、産まれるそうだぜ」と言う。 「そんなこたぁねぇさ、あれとは頭の出来は違うと言うぜ。 気違い水は、腰までだってさ、頭の知能指数を左右しねぇと言うぜ」と、再びドラ太さん。 「ちげぇねぇ、頭の出来不出来は血統よ。多分に、影響があるな」と、チョビさんが同意する。 「だってさ、頭はともかくにしてさ、足がふら付いて小便してらぁーな?」と、浅やんが反論めいたことを言う。 「あれか、あらはな、上体が萎えでいるからなそのバランスをとろうと揺れているだけさ。 それよりもさ、家の玄関のチャイムを鳴らした瞬間によ、午前様はお断り何てぇ言う装置で警告されたんじゃーな、入るに入れねぇな。 オマケに、小便までが止まるかお漏らししてしまうぜ」と、チョビさんが本音らしいことを吐いた。 酔っぱらいの、勝手な解釈談義で賑やかだったがトドのつまりは、女房の不機嫌な顔が最大の警報装置のような気がした。 「警報機 要る要らぬかは 人により」で、最後は自分自身の注意力が大切なようである。
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Last updated
2013.10.16 18:16:23
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