困ったモンだ

2005/07/20(水)03:05

LINKの先にあるもの

L'Arc(28)

家人が寝静まるのを待ち、一人の時間に新しいCDを聞く。 新曲がやってきた時は、必ずこうやって迎え入れる。 例えどんなに深夜になろうとも。ほら、今みたいにね。 恐らく、年内最後のラルクからの手紙、『LINK』 残念ながら辛抱が効かずTVで一足先にご対面してしまったが、フルではたった今初めて聴いた。 『覚えているかい?』 聞き手と同じ視線で語りかける歌詞で、一挙に歌の世界へ誘う。 この導入は見事だ。 明るい曲調、前向きな歌詞。希望にリンクした世界。 だが、どこか微かに焦燥感が漂っている。 それは、“希望”とは、欠落感が根底になければ生じないものだから。 全き人間なぞ、この世には存在しない。 もし居たとしたら、彼は希望という感情を知らぬ人間なのだろうと思う。 何かが欠け、それを求める。 前を向いて欠落した物の奪取を目指す事、それを“希望”と呼ぶのではなかろうか。 希望と欠落のLINK。 それが人間。 希望無き人間は居ない。欠落なき人間も。 だから、前を向いていきたい。 そんな曲だと思った。 音楽的な事は良く判らない。だから、以下はかなり見当外れな感想。 イントロ、今までのラルクにはない感じ。 メロディーが、何となく初期を彷彿とさせる。 ただ、アレンジが余り好きじゃないかも。 ほんの僅かだが、テンポが速すぎる気もする。 TV、特にPJの方がCDより魅力的に聞えたのは、興奮していたからだろうか? ライブで受ける曲になるのは、間違い無い。 早く皆でLINKしたい。 おぉ、もうツアー開始まで1ヶ月切ったんだよなぁ。愉しみだ。 尤も、私が参戦するのは最後のほうだけどさ。欠乏感と希望をリンクさせて待とう。 さて、問題はP'UNK~EN~CIEL。 …ラルクが関係した曲を聴いて、情けなくなって突っ伏したのって初めて。 もう、もういいよ。何でパンクに拘るのかが、理解し難い。 人間、“好きな事”と“向いている事”とは違う。 その典型な曲になってしまったと思うよ。 花葬は良かっただけに残念。 と言うか、アレンジ変えれば違う可能性開けたと思うんだけどなぁ。 意外な事に、よくよく聞いてみるとお鉄の声、Promised landと相性悪くない。 元曲の反逆精神をあえて排除し、メロウな嘆きの曲として再構成させたら、 お鉄のヴォーカルが非常に生きた佳作に化けた可能性があったのでは。 遊びを止めたくない。それも良し。 でも、ずっと同じルールのゲームばかりじゃ飽きるでしょ。 この辺で、ルールを変えてみても良いんじゃない? 遊びを愉しむ能力は、誰よりも持っている貴方達なんだから。 取敢えず、ライブでやるとしたら123ぎょー!だけは愉しみにしてるよ。 実は、DVD付きを購入したのだが、これはかなり凹んだ。 何故、こう言う商売をするんだ… 表装がラルクメンバーのじゃなかったのは、諦めるよ。 でも、このDVDは諦めつかん。ファン舐めてるのかと言いたい。 実際、内容を知ってから、諦めてもう1枚ラルク版のを購入再考しちゃったもん。 えぇ、『ファンならコンプしろ』って戦略に舐め倒されそうですよ、私。 でも、うちん処のCD屋、DVD付きのしか置いてない! 徒歩圏に他のCD屋はない! いいです。諦めます。 この欠落感は、希望にLINKしそうもないな。不貞寝します。

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