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なぜか突然、健康生活はじめました! ~自分の食べているもの、使っているものをもっと知りたい!~

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坂東太郎G@ 調味料についてです!(03/15) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
通りすがり@ ふーん アルミは神経毒です
名無し@ Re:お口の恋人とは呼べない、ガム?!(07/25) ガム好きで何十年か噛み続けてるけど、特…
どろんじょ@ Re, 野菜に入っているビタミンCも酸化されて危…
2007.06.27
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個人的にはそんなに好物ではないので実感はないですが、一般に日本人はエビ好きだといわれています。

それは、世界中で輸出されているエビのおよそ30%が日本に来ているという数字からもわかります。

この数字、どこかで見たことがあると思いきや、世界における日本のマグロ消費量と同じでした(マグロの項参照)。

日本人はマグロと同じくらいエビが好物ということのようです。

ですからダントツに、世界一のエビ輸入国です。

しかし、実際に我々日本人が食べているエビのほとんど(90%)は輸入物です。

漁業生産  27,000トン
養   殖    2,000トン  
輸   入  280,000トン 
合   計  310,000トン 
(日本でのエビの消費量)
 

そして、輸入物のほとんどが冷凍されたブラックタイガー(クルマエビの仲間、和名ウシエビ)です。


      
 ウシエビ/ブラックタイガー.jpg



ブラックタイガーを中心とする養殖エビは現在、中国、インド、フィリピンなどの東南アジアの国々から大量に輸入されているそうです。


それらのエビがどのようにして養殖されているのか、その結果としてどのような問題が起きているのかということを知っておくのは、エビ好きの日本人としては必要なことのように思います。



エビ養殖は普通、大量生産を目指す「集約型養殖法」という方法で行なわれているそうです。

集約型養殖法とは、「生産コストを低くする目的で狭い池にたくさんのエビを飼い(1平方メートル当り60~100尾)、人工飼料によって短期間に大きくしようという養殖法」だそうです。

しかしこの方法では、前回まで何度か取り上げた養殖魚全般における問題点と同じことが起こってしまいます。

すなわち、過密な環境のためエビが過度のストレスを受けること、与える人工飼料の食べ残しによる水の汚染が進むこと、しかし閉鎖的な環境のため水の循環があまり行なわれないことなどでエビに病気が発生しやすいという問題です。

そして、それに対する対処方法もやはり他の養殖魚と同様なことが行なわれています。
病気予防のために、抗生物質や抗菌剤などの薬剤がふんだんに使用されるということです。


こうして育てられ、日本に輸入され、市場に出回っているエビたちに、時としてこれらの薬剤が残留していることが公的機関の検査でも明らかになっています。


なぜ、養殖されている魚介類に抗生物質などの薬剤を多用することが危険なのか、もう一度簡単におさらいしてみます。


生産性向上のため過密な生簀で育てる → 養殖魚介類にストレスが溜まる、水が汚染する → 病気になりやすくなる → 予防のため抗生物質、抗菌剤を多用する → その薬剤が効かなくなる=耐性菌ができてしまう → その耐性菌を持った魚介類を人間が触る、食べる → 人へ感染する → 抗生物質が効かない耐性菌キャリアとなる → 体が弱っている時、病気にかかった時など免疫力が低下した状態になった場合 → 薬(抗生物質、抗菌剤)を飲む → 薬が効かない → いつまでも病気が治らない → どんどん悪くなる → 最悪の場合、死に至る

という事態を引き起こします。




大地を守る会  http://www.daichi.or.jp/

らでいっしゅぼーや  http://www.radishbo-ya.co.jp/

生協のグリーンコープ、生活クラブ  http://www.seikatsuclub.coop/

で買うことのできる

オルター・トレード・ジャパン  http://www.altertrade.co.jp/index-j.html の
エコシュリンプ」という「粗放型養殖法」で育てられた、抗生物質とは無縁のエビというのがあるそうです。


このエビを食べると、「今まで食べてきたブラックタイガーがいかに臭かったかに気づく」といいます。


では「粗放型養殖法」とはどういうものでしょうか。

例えば、この「エコシュリンプ(=環境エビ)」を育てている粗放型養殖法は、インドネシアで数百年続いている自然を活かしたエビの養殖法だそうです。

そこではエビは、海水と淡水が混じり合う「汽水域」と呼ばれる、自然の潮の満ち引きによって海水が循環するような(場合によっては一部ポンプで循環する)広い池に、1平方メートル当り3~4尾の密度で放されています。

この池には、ミルクフィッシュという魚も(他にもいろいろな生物が)棲んでいます。
ミルクフィッシュは、よく泳ぎ動くので池にたくさんの酸素が取り込まれます。

乾季には池を干し、日光消毒し、それから水を入れて水草を繁茂させます。

その後、一度水を抜くと、水草が醗酵し、堆肥となります。
そこへ再び水を入れると、エサとなる大量のプランクトンが自然に発生するのです。

このような養殖法では人工飼料を使う必要も、病気が広がることもないので抗生物質を使う必要も出てきません

自然をそのまま活かした養殖法です。


一方の「集約型養殖法」では、抗生物質だけではなく、漂白剤ホルマリンなども使われるため、これらの薬剤が養殖池から川や海に流れ込むことで起きる環境汚染も、現地ではたいへんな問題になっているとのことです。

さらに、東南アジアではエビを養殖するために、マングローブの木を切り倒してしまうのだそうです。

マングローブの根の間はさまざまな生物の住み処になっているため、これを切り倒すことによる生態系への悪影響は計り知れないものがあるといいます。


マングローブ.jpg




日本人がこのまま大好物のエビを食べ続けていくということは、どんどん抗生物質の効かない菌を蔓延させていくということであり、また地球規模で自然環境を破壊していくということでもあるわけです。

自分の身をどんどん危険にさらしていくことになるわけです。




もうひとつあります。
それは、収穫された後の加工の段階、エビの冷凍/解凍の仕方です。

これによって、味も大きく変わるのだそうです。

「エコシュリンプ」は、現地の冷凍加工工場で、サイズごとに「一尾ずつバラ冷凍」するそうです。

この「バラ冷凍」によって、えびの旨みが逃げないのだそうです。

では普通は「バラ冷凍」ではないのかというと、そうではないのです。

エビは普通、2kg前後に「ブロック冷凍」されて輸入されるのだそうです。
そのため、市販のトレーに小分けするためには、一旦「全てを解凍」しなければならないわけです。

この冷凍、解凍を繰り返す過程で旨み成分が抜けて、食感も悪くなるのだそうです。


「エコシュリンプ」は旨みを逃がさないように、途中で解凍、再冷凍されることなく、バラ冷凍でそのまま消費者に届くのだそうです(「シングルフローズン」)。

変色を防止する亜硫酸も一切使用していないとのことです。




こういったことがわかってくると、エビを食べるのも少し考えるようになります。

まず、食べるとしたら甘エビや芝エビなどの小型の天然エビを(漁業生産27,000トンの中から)選びます。

そして少しボリュームが欲しい時は、抗生物質を使わない粗放型養殖法で育てられた、「エコシュリンプ」のようなエビをどうにかして手に入れたいと思います。

(しかし、少しめんどくさい気もするので、結局エビは食べなくなってしまいそうですが。)


ちなみに、楽天市場でも「エコシュリンプ」ありました。


                         
                                       エコシュリンプ殻付(M)






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Last updated  2007.06.27 18:48:37
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