オリエンタ銀河占星術 T・K氏の生涯運

如何なる星の下に・・・〈オリエンタル銀河占星術〉

T・K氏の生涯運

宿命星:蝎座のα星のアンタレス(蝎宮四足に属す)
アンタレスとはギリシャ語の「アレース(火星)に対抗するもの」という意味で、この星の光が火星の赤い色によく似ているところからつけられたものです。
蝎座の一等星で太陽の直径の230倍もあって、中国では「火」とか「大火」と呼ばれていて、周の時代に書かれた本にも「日永く、星は火、もって仲夏(夏至)を正す」といったことが載っています。日本でも「赤星」「豊年星」といい、アラビアでは「蝎の心臓」(カルブ・アラクラブ)と名づけられています。
蝎座は7月下旬の夕方、南の地平線の銀河の西(右)にローマ字のS字形に並ぶ星座で、一等星のアンタレスと、尾の針の部分に輝く二等星レサートの二つの星が印象的です。
星象は階で、麦の意味もあり、因陀羅の音訳です。

● 原 典 ●
此の宿に生まれし人、族衆に処して皆より愛敬を得、君主に事を承けて礼待を蒙る。
性、悪を挫き、善を奨め、運命皆為す所を得。智慮深く、物を恐れず、人の虚を窺う質あり。疑い深き情けありて運を破る為、慎むべし。唯だ功徳の事を営むを除く。
利少なく財を出して人に与うべからず、及び債を放つに凶なり。

● 生涯運 ●
正体のつかみにくい明と暗を持った二面性の星ですが、同時に正義と悪の二面がわかる深度あり、その点を生かせば運が開けます。
多芸多才、器用さを生かし、一つのことに徹しよう緒というこだわりを捨て、自在に生きる努力をすれば晩年に楽をすることができます。
しかし、どうしても謀略や策略にたけたところが顔を出し、下手な謀によって自分の信念を裏切り、実に不安定な人生を送る破目にもなる可能性もあります。

外からは本心のつかみにくい二面性を持っており、内面は暗く無口で孤独を愛するように見えるのに、外面は人が変わったように明るく気さくで、愛嬌もあって陽気で周囲の人にも好かれます。
頭の回転は速く、奇抜なこともやってのけますが、それは明と暗の振幅があなたに好ましいからです。多芸多才で器用、人間にも幅があるように見えるのはそのためであり、また、前世に於いていろいろな体験を積んできているからとも言えます。それが身にそぐわない揺れ方をすると一つことに徹しきれない弱さとなって、器用貧乏に終わることになります。
夢も多く、意外な野心家ですが、振れ方によると正義感の強い人となり、逆に振れれば、悪漢ともなる運命因子を内包している生まれです。

意外に強い体力と持久力があって、そのため、病気前兆を見逃すことが起きてきます。
泌尿器系の病気や性病に気をつけることです。他に、精神や神経系の病気、偏頭痛やノイローゼにも要注意!

財運のピークは中年期以降にやってきます。収入もありますが、散財するほうが多く、出入りの激しいのが特徴です。人付き合いも広く浅くなるのが欠点で、これを解消して付き合いを限定できれば収入増大につながります。
波乱の多い人生ですから、中年期から晩年に備えての蓄財を心がけるべきです。

愛情面では、自分が非社交的な小心者と思っているために、真面目な恋愛をして激しい愛を表面に出すタイプです。争いを好まない平和主義者ですが、優柔不断でルーズな面があり、これに愛情の深さと、だらしなさが重なると、異性間にトラブルを巻き起こします。特に、中年頃に何らかの事情が持ち上がり、離婚に至る可能性が高いようです。

奥様の友美子様の宿命星は、獅子座のα星レグルスなので、ご主人であるあなたと相性は大変によく円満な家庭を築くことはできますが、運命的に仕事を次々と変えて収入が不安定になり夫婦の間で諍いが頻繁に起きたり、また、愛人ができたりで破局を迎える懸念があります。ただし、宿命には運命という“ゆとり”を持たせてありますので、あなたの努力次第で回避はできます。宿命は変えることはできませんが、運命は自ら命を運ぶことを意味しており、思考や感情、言動、表情などにより良くも悪くもなります。  以上


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