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やすらぎへの道

やすらぎへの道

やすらぎを求めて

「やすらぎを求めて」

やすらぎの里は引越し当初はしばらくゲストの数も少なかったが、しばらくすると雑誌やテレビの取材が増えてきて予約が混み合うようになってきた。

ゲストの数が多くなると、症状の重い疾患の方や心理的な問題を抱えている方も多くなってきた。
癌や心臓病、腎臓病、膠原病、うつ病、摂食障害・・・。

あまり重い病気の方はお受けできないと断っていたが、本人にどうしてもと頼まれると、断りきれない場合もあった。

夜は、スタッフがみんな家に帰るため、夜間の管理はすべて私と家内がやっていた。

症状が不安定な方がいる週は、安心してゆっくり眠れない日が続く場合もあった。

また、精神的に不安定な方の場合は夜中に何度も電話で呼び出されることもある。
そんなことがあっても帰るときの元気な顔を見ると、その大変さもすっかり飛んでいってしまう。

大変なことも多いけど、こんなにお客さんに喜んでもらえて、感謝される仕事は他にはないと思う。

私のような人間でも、少しはみんなの役に立てると思うと、本当に嬉しい。

現代のようにめまぐるしく変化する時代を生きている人たちが、走り続けるのを少し休んで、自分自身を見つめ直し、心と身体のバランスを取り戻す、そんな場所になれたらと思っています。

30歳でフォルスを始めて、今年40歳になります。
10年間走り続けて、なんとかここまでやってきました。

これからは少しペースを落として、じっくり歩いてみようと思っています。

かみさんも10年間、朝から晩まで本当によくやってくれました。

そんな、かみさんにもやすらぎの時間を取らせてあげたいと、しみじみ思います。

子供達もこんな無鉄砲な私によくついて来てくれました。

やすらぎ・・・。

それは自分自身にとっても永遠のテーマのようです。

やすらぎへの道のり 「終わり」


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