ゆーいちのホンネ

今日は盛り沢山な一日で、昼から上野に出かけ、プラド美術館展を見て、帰宅後「亀田の日」とプライド。

亀田の日は明日の内容にしたいと思います。

まずはプラド美術館展について。。。

プラド美術館はスペインのマドリッドにある美術館。

普段の入場料は５００円くらい、日曜は無料。上野では１，５００円。高いね。。。

さて、基本的には１６世紀から１８世紀の絵画コレクションです。

今回一番残念なのはもって来れた絵の少なさよりも、その配置。一番最初に見る１Ｆの展示が「エル・グレコ」で、２Ｆに上がって「ティツィアーノ」。。。

なぜよぉーーー。。

こちとら「エル･グレコはベネティアでティツィアーノなどからベネティア派の勉強をした」とか説明してるのに、後から出てきちゃおかしいでしょ？？？

それと取りあえず持ってきた感の否めない２階途中の広間。。皆一生懸命見ているけど、そんなにスペインにとっては重要ではない気がする。。。（そういう問題じゃなく見なきゃいけないかも知れないけど。。）

まぁもって来れた絵については仕方ないとしましょう。

でも、やっぱ「エル・グレコ」は特徴の一つである天上界と地上界を描いたものを持ってきて欲しかった。。。今回の絵では「ちょっと暗い絵を書く人ね」という印象になってしまう。（実際、彼がスペインに着てから書いたほとんどの絵がもともと暗い印象があるが。。。）

それでも彼の繊細なタッチは今回来た方の心に残る事でしょう。。。

次に「ベラスケス」。。。そうディエゴ・ベラスケス。

あの「女官たち（ラス・メニーナス）」を描いたスペイン最高の巨匠。

もちろんその「女官たち」は来ていない。しかし、彼の編み出した「空気遠近法」を使った絵はあった。

そして、有名な「マルガリータ王女」もあった。しかも普段プラドに展示しておらず倉庫に眠ってる喪服のマルガリータ王女。これは僕にとっては貴重。。。

これで同じ構図の「マルガリータ王女」成長記録は５枚目かな？？

（マルガリータ王女はオーストリアのハプスブルグ家にとって初孫。ベラスケスは毎年彼女の絵を描いてウィーンに送っていたのです）

ベラスケスの特徴はただの写実主義ではなく、その人の心の中までも描き出してしまう。と言われています。また、２００年ほど先取りなのですが、印象派を思わせるような（俺が勝手にそう言ってるだけ）色使いをしている所があり、近くで見た感じと離れてみた感じが変わるんです。例えばドレスとか。。（近くで見ていると薄汚れた感じなのに、離れるとサテンにレースのかかった美しいドレスになったり。。。）

書きはじめるとキリがない。。省略！！ 

そして、ムリーリョ。かれは「無原罪の御宿り」を多く描いているんだけど、そのマリアの顔を自分の娘の顔にしたり、依頼者の奥様や娘の顔にしたりと地元セビリアのみならずアンダルシア中で大人気だったんだ。。。とてもとても愛らしいマリア様を描きます。

最後に「ゴヤ（スペインではゴジャ）」

タペストリーの下絵画家から宮廷画家まで上り詰め、ちょっと捻くれた性格からうまく行かず隠居して「黒い絵シリーズ」を描く、非常に興味深い画家。

今回は下絵時代の絵と宮廷画家時代のものが来ておりなかなか良かった。（黒い絵は家の壁に描いていた物で、移動に耐えられない為、現地でしか見れない）

彼の特徴？？？うーーん独特の雰囲気と異常なまでに指を描くことを避けているところかな。。。

☆ここでポイント

当時画家には大きく分けて宗教画家と宮廷画家がありました。基本的に宮廷画家が一番高収入。

みな目指す。。

グレコはその試験に落ちて宗教画家となり、ベラスケスは宮廷画家としてだけではなく、政治の決定権すら与えられるほどの地位を築いた。ムリーリョはただ市民のために描き、ゴヤは下絵画家から宮廷画家に上り詰め、逃げるように隠居した。

その辺の視点から見てもスペイン絵画は面白いです。

あぁーー語りつくせぬ面白さ。。。。脈絡無くてすみませんでした。。。

そして帰宅後亀田の日を見て、それからプライドでした。

ホント命を懸けた戦いは熱かった。

終わるまで腰を下ろして見ることも出来ませんでした。

腕立て、腹筋、シャドウをずっとやっており、汗かきながら見てました。

楽しかった！！！