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母の乳がん(日記4)

母の乳がん~退院後そして


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5月31日
リンパ切除後の違和感などを訴えながらも
ウイークデイは毎日父の送迎で放射線治療を受けている母。
昨日久々にDrの診察を受けたところ、
Drがなぜか出した遺伝子検査(初期であれば普通はしない検査)
の結果の通知を受けたとのこと。
Drはいつもどおりペーパーを用意して詳しく説明してくれたのだろうが
母の説明ではよくわからない。
とにかく、ホルモンが効きにくいようなので
放射線治療の後、当初予定していたホルモン内服を止めて
週1回の注射にしたほうがいいかもしれず検討中だといわれたらしい。
「抗がん剤ってこと?」と聞いたが
どうもそうではないらしかった。
母自身、またもや不安なことを言われてぼーっとしていたようだ。

母が「HER2」という遺伝子の名前を覚えていたので
ネットで検索してにわか勉強してみた。
阪大のDrの論文要旨、東大の放射線のDrの一般向け記事。。
右往左往しながらわかりそうなところだけ読むと
このハーセプテストという遺伝子検査が
日本で保険適用になったの自体が2001年のいまごろだということがわかった。
母はDrに「10人にひとりぐらい」と言われたそうだが
文献を読むと乳癌患者の20%にはこの遺伝子の増幅が認められるらしい。
この遺伝子が増幅している→つまり転移しやすい体質であり
ホルモンレセプターの陰性率が有意に高い、
すなわちホルモンが効きにくい体質である可能性が高いということだ。
この遺伝子を強く持ち、転移性の乳癌患者には
2001年6月からハーセプチンという薬品を使った抗体療法が使われているようだ。

東大の高野Drの説明によると化学療法の割には副作用も少なめで
近い将来は早期乳癌術後の全身治療としても可能性があると書いてある。
調べると用法は週1回の点滴となっていたが
おそらくDrが使用を検討しているのはこれだろう。
しかし、母のような初期ガンでしかも外科手術後でも
現在の保険制度で予防的に使えるのだろうか?
少なくともDrが新しい治療法も勉強して意欲的なことだけはわかったが。。
はやくに母に説明して落ち着かせてあげないとね。。

6月1日
母に電話していろいろ話す。
母としてはハーセプチン治療にはあまり乗り気でないみたい。
放射線が終了したらもうあまり強い予防治療はせず
ひとまず半年くらいおきに検査を受けていきたいなぁと思っている様子。
それもまた一方法。
そもそも保険適用になるかどうか微妙だよな。

6月6日
結局ハーセプチン治療はしなくなったようだ。
どうやら保険が通らなかったようだ。
母が
「転移がまだで予防のためだとやっぱり使えないんですかね」
と聞くと
「誰がそんなことを言いましたか??」と
驚いていたけど否定はしなかったそうだから。
「娘がネットで調べて東大の先生の文章を読んだとか」
「そうですか。。。」だけだったそうだ。
Drがやる気マンマンでも、保険で認められるか微妙な用法だと
薬剤部や事務方はうんと言わないだろう。
総合病院だからね。

7月3日
弟の職場の上司の身内が
アガリクスをあつかっていて
ガンにいいのでどうかなという話をもってきたとのこと。
体に悪いものではなさそうだが。。。
気休め程度のように思える。
まっすぐな人である母は、なんと主治医に
『アガリクスっていいんですかねえ?」って聞いたそうだ(爆
そうするとなんとDr,
『実はわたしの父もガンだったんで、、、止めたけど高価なのを飲んでましたよ
でも最終的にはきかなかったですよね…』っていったそうだ。
民間療法の併用を極端に嫌うDrも多いけど
そのていどに言ってくれてよかった。

母が興味があるならと、
ネットで手ごろな値段のアガリクスの健康食品を2ヶ月分ほど買って
父用の梅エキスと一緒に送った。
アガリクス,のみたいなら飲めばいいけど
マルチで販売されているものなどは数万円もする。
これからも医療費などがかかるのに、
効果のはっきりしない健康食品に大切なお金を使って欲しくないからね。
わたしの送った安物,
律儀に毎日飲んでるらしいわ。

7月20日
久々に帰省した。
母は、まだちょっと違和感があるといいながらも
元気そうでほっとする。
毎朝ホルモン剤を飲むと少しからだが熱くなりほてる感じがするとはいうものの
短い時間のようなので心配は少ないだろう。
傷の様子も見せてもらう。
放射線をあてたので、皮膚が少しざらつき
色が黒めになっているが、乳房の形はしっかりのこっている。
もちろん傷はまだはっきりしているものの
もともと巨乳(wのためか
あれだけの摘出をしたとは思えないほどだ。
わき側はやはりすこしえぐれているが
左右のバランスの違いはほとんど気にならない。
洋服を着ていて乳がん手術をしたとはだれもわからないだろう。
やはり温存手術を選んでよかった。

紫外線を浴びない方がいいということで
外に出るときは
日焼け防止用の長い手袋や、パーカなどの長袖上着を着てるし
重いものを持たなくていいよう父が気を使ったり
小骨がささる危険のある魚の調理なども父がしているらしい
(もともと父の方が上手)
そのせいか、いまのところ右腕のむくみもなく順調のようだ。
前回通院したときは、腫瘍マーカーの検査もしたとのこと。
この結果が問題なければ、
少なくとも1年くらいは安心できるだろうね。

8月26日
ひさびさに通院して,前回受けた腫瘍マーカーの検査結果を聞いたそうだ。
結果は問題なし。
(;-_-) =3 フゥ
よかった。。
次回はもう術後半年ちかくなるので骨の転移がないことを確認するため
骨シンチグラフィーを撮る予定だそうだ。
(全身の骨のレントゲンみたいなのを撮る)
あれはかなり技術も必要なのだが
母が通っているのは日赤病院なので
母のシンチを撮る為に、ほかの日赤から
技術のある人が出張してきてくれるらしい。
こういう点でも,現在では地方に住んでいるハンデは減ってきているし
かえって都会よりも,検査待ちの必要がなくて楽だろう。
医療技術の進歩に感謝をささげたい。


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