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12時半すぎ。
いつもならランチを食べているころ。 体育館の一番後ろで、生徒以上に涙を流す2人。 一緒に5組の担任をしているH先生と、私。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今日は合唱祭。 紆余曲折を乗り越え、なんとか今日を迎える。 昨日の晩からなんだかテンションがあがって、 遠足前の子供のように私が歌うわけではないのに眠れなかった。 いつもの時間に起きて、 いつものように用意して。 いつもと違うのは私の服がかちっとした格好だったこと。 合唱祭の受付係だしね。 いつものように出勤をするものの、 いつものようには落ち着けない私。 なんだかそわそわし、 クラスへ向かう。 クラスには昨日のうちに机といすをならべて作った合唱台。 黒板には昨日のうちに私の書いた言葉。 「私は信じる 私を信じる あなたを信じる 世界を信じる 自分や仲間を信じて最高の合唱を!!」 いつものように生徒たちは早く集まっていて、 オルガンの近くに集まったりして時間をつぶす。 パートごとの通し練習をしてるときのこと。 「靴下、ワンポイントいいの?」と声がする。 「え!だめなの!?」と振られ、、H先生に確認。 「キャラクターじゃなければいいよ」というH先生。 ワンポイントの靴下をはいていた子が3人いたけれど、 そのうち1人がト○ロのワンポイントのついた靴下。 3人のうちのある一人が、 「みんな白なんだし、キャラクターとか別にしてワンポイントの子は画用紙貼ろうよ」と言い出す。 ちょきちょきと画用紙を切り、セロハンテープで貼り付ける。 意識、なんだな。 合唱祭がはじまり、私は受付係のためクラスから離れる。 1、2年生の歌う様子は見ることができなかったけれど、 3年生は合間の休憩の時間に体育館の階段を駆け下り、運動場へ。 歌練。 11時すぎ。 3年生の合唱が始まる。 うちのクラスはトップバッター。 教室で聞きなれたあの声の響きが出ない。 運動場で聞きなれたあの声の響きが出ない。 「こりゃだめかもしれん」 そう感じた。 出番を終えて戻ってくるみんなの表情は普段と変わらない。 やりきれたんだ、そう感じた。 他のクラスの合唱を聞けば聞くほど、 私は 「こりゃだめだ」 ほんとうにそう感じた。 声の響きはほかのクラスに比べたら伸びなかったんだもの。 すべての合唱が終わり、 受付の仕事も終了。 体育館に入り、結果発表を待つ。 「優秀賞、3組。 最優秀賞、5組」 あまりにもびっくりして、 「え!!!」と声を上げてしまった私。 となりで「お!!!」と声を上げるH先生。 子どもたちの喜んでる姿を見たら、 ほんとうにほんとうにうれしくなって、 涙が止まらなくなった。 常勤という形であれど、 初めての中学校での担任業務。 合唱指導も初めて。 歌うことは好きだけど、 中学生時代は読めた楽譜は読めなくなってた。 音楽に対して何の知識もない私。 5組の合唱曲、「信じる」の指導法をネットで検索しても、 新しい歌だからか全くひっかからない。 何をどうしたらいいのかもわからないまま、 歌詞から感じられることを子どもたちに伝え、 5組の音楽の授業のコマが運よく空きだった私は、 毎時間音楽の授業を見に行き、 音楽の先生が伝えていることを子どもたちにリマインドさせただけ。 クラスでの合唱練習では、 女子は言うことがなかったし、 引っ張ってくれる子が何人もいたから、 わりとほったらかし。 男子の方には積極的に声掛け。 一緒になって早口言葉の発声をやったり、 男声パートを歌ったり。 ただそれだけ。 私ができたことはそれだけ。 あの子たちが自分たちで考え、動けるよう、 手助けをしただけ。 H先生の手伝いをし、フォローをしただけ。 でもさ、でもさ。 今日ぐらいは子供みたいに喜んだっていいよね。 思い出すだけで、涙が出るんだもん。 「最優秀賞、5組」 忘れられないな、この気持ちは。 忘れたくないな、この気持ちは。 今とても優しくて、穏やかな気持ちです。 ちなみに今日、子どもたちは子どもたちだけの打ち上げを学区のサイ○リアでやるらしい。 ピザ、大丈夫だといいけれど(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.31 23:53:36
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