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わたしのココロの気持ち

現実とドラマ

くもった窓ガラスを手で拭いてみる
何度拭いても 瞬く間に曇る

浴槽から 湯を投げつけてみた
一瞬の夜景をすぐに隠してしまう。

シャワーをかけても 同じ事だったけど
シャンプーをガラスに塗り シャワーをかけてみた
これでしばらく 眺められるかな?

目の前の暗く狭い海を等間隔に小さな明かりが流れていく
幾艘もが行き交う海は 汽笛がよく聞こえる
まるで 映画のワンシーンのように観える。

窓ガラスの向こうは 現実味がない。

ぼんやりした想いの中で

なんだか 笑えた。

先は見えない。
予測はできる。
戻ることは できない。
進む事ができる。

目の前の景色は 詩人か何か 哲学者にでもなった気分にさせる

何となく 窓に近づいてみた、
興味本意で 景色の中から見られてるかな?
思いながら
こっちから わからなければ それもいいかな?
なんて ボーっとしながら 身体が冷えるまで 立っていた。

ガラスに顔を近づけてよく見ると
かなり吹雪いていた。
見えなかったな~

浴槽につかり
ちょっと沈んでみた。
明かりを消した浴室は 薄暗い池みたいに 気味が悪かった。
少し前なら こんな薄暗い場所は 選ばないのに…

何が違うのかな?
最近 少し自分が変わった気がする。

最期?なんて ちょっと可哀想なふりをしてみた。
誰が同情する?
顔半分沈めて ブクブクと息を吐いて
昔は こんな事してたら叱られてたな、

次は 懐かしいがるふりをしてみた。
大した昔じゃないけどね

つまらなくなったから、
そのまま 浴室から出て、缶酎ハイを
プシュ!と あけて半分くらい一気に飲んでみた。

「マズッい」
ドラマのように うまそうに飲めない

あれって やっぱ、嘘だよな


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