アスワン・ハイダム 展望所
かつてのヌビア地方への入口・アスワンへは、カイロから空路を利用。フライト時間は約1時間20分。アスワン国際空港から東5kmにアスワン・ハイダムがある。市内に向かう途中、ダム天端下流に設置された展望広場に寄る。巨大な貯水池(ナセル湖)を眺めた。 アスワン・ハイダムは、紆余曲折があったが、ソ連の支援を得て1970年に完成したダム。その規模は、堤高111m、堤頂長3,600m、堤体積44,000千m3の曲線・ロックフィルダム。何よりも貯水量が桁はずれに大きい1,620億m3。 人造湖としては世界第3位を誇る。琵琶湖の60倍もあるのだ。 アスワン・ハイダムは、下流にある旧ダム(アスワンダム)ではナイル川の流量について行けなかったため建設された。すなわちナイル川の減水期の農業用水確保と、増水期における農地保護を目的とした国家事業だった。加えて、原子力発電所2基相当の水力発電所を作ることでもあった。 ダム建設には功罪がついて回る。ハイダム建設により、湛水面が遠くスーダンまで及ぶ。その地域には多くのヌビア人が住んでいた。また多くの文化遺跡が水没する事態となった。ユネスコが世界遺産を本格的に始めるきっかけとなる。ヌビア遺跡の世界的な救済活動は、アスワン・ハイダムが発端だ・・。写真-1 アスワンダムは、ナイル川河口より約900Km上流に位置する。写真-2 アスワン・ハイダムの堤体と展望広場。観光バスが横付けできる。写真-3 展望所からナイル川とダム堤体左岸下流を望む。写真-4 展望所に掲げられた平面図とダム標準断面図。写真-5 ダム天端から貯水池(ナセル湖)を望む。写真-6 ダム展望所への入場券(30Eポンド)。