勝どき橋 ビル影の華火
隅田川最下流に架かる勝どき橋は、日本で現存する数少ない跳開橋。跳開橋の直下流に、環状第2号線を通す築地大橋が建設中。東京湾花火大会祭当日、晴海通りの勝どき橋歩道は、花火観会場へ向かう人で混雑する。小生は帰宅方法を考え、ビル影から打ち上がる花火で満足する。 東京湾華火祭は、今年で27回目。12,000発の花火を打ち上げる。大玉(直径45cm)12発がこの祭りの特徴だ。かなり遠くでも、その華火は鑑賞できる。当時、遠い台風14号の影響か、風向きが東寄りに変わる。前日までの猛暑は、どこやら・・。 勝どき橋の跳開は、昭和45年を最後に固定・ロックされた。以来45年間、「開かずの橋」まま、築地-月島間の交通を担ってきた。可動部は、22mの両腕が70秒で70度まで上がるという。「万歳」と「カチドキ」を連想させる橋だ。国の重要文化財に指定されている。 勝どき橋の装置は、そのまま保存されている。機械整備と電気工事をすると、稼働させることが出来るが、多額の費用を要する。新国立競技場の白紙撤回で失われた60億円の1/6程度と試算されている。東京オリンピック開催当日、1億円以下に工夫して、跳開・歓迎イベントを実施したら面白いと思う・・。 写真-1 勝どき橋上流の隅田川テラスから、ビル影から上がる花火を観賞。写真-2 築地・はとば公園からライトアップされた橋と花火とを見守る。 写真-3 大玉の華火が打ち上がる度に歓声に包まれる。 写真-4 勝どき橋の可動部・跳開する運転室は健在。 写真-5 跳開した勝どき橋の様子。[勝鬨橋資料館]