2012/08/12(日)13:49
旧江戸川河口の現風景
葛西臨海公園の東縁が旧江戸川の河口にあたる。この河口にも湾岸地区の物流を支える3種類の橋が架かっている。下流から、(1)JR京葉線、(2)首都高速湾岸橋、 (3)舞浜大橋(国道357号)。このうち、江戸川橋梁を走る電車からは、東京ディズニーランドの建物が良く見える。 この橋梁から川を約9km遡ると江戸川水門(篠崎水門とも呼ぶ)に至る。そこが旧江戸川の「源流」である。江戸川水門は、東京都東部の大規模な浸水被害を経て、昭和18年(1943年)に建設された多目的水門。江戸川放水路は大正8年に開削されていたが、洪水量を制御する堰がなかったのだ。 東京ディズニーランドの乗降駅・舞浜駅と葛西臨海駅との距離は2.5km。この中間に「線」がある。旧江戸川が東京都と千葉県を区分けする境界線。この線を挟んだ東側の浦安市は、1960年代に埋め立造成が行われた場所。あの地震(震度5強)では、多くの住宅が液状化の被害を受けた。 旧江戸川河口東側にはホテル群が建ち並び、現代風景観を醸し出している。しかし、50年前の風景は、海に浚渫船、陸に工事車両が走る茶色の世界。50年後はどうであろうか・・。少子・高齢化でもテーマパークは生き残れるのか・・。首都直下型大地震の洗礼を受けているのか・・。写真-1 三枚洲から旧江戸川河口方面を望む。お城のようなTDLホテルも見える。写真-2 海側の6連トラス橋は京葉線江戸川橋梁。上流側に平成2年開通の舞浜大橋が・・。写真-3 河口の橋周辺は格好の釣り場になる。釣りガールは日陰で何を釣るのか・・。写真-4 対岸からTDL外観を望む。尖塔のシンデレラ城。白い屋根のトゥモローランド。