カテゴリ:海外旅景色
ネッカー川左岸のケーニビシュツール山(566m)山麓に、ハイデルベルク城が建つ。築城時に赤色砂岩を多く使用しているため、城が赤レンガ色に見える。このため、丘上の町並みが落ち着いた色合いを醸し出している。深い傷跡が残る城ではあるが、街のシンボルである。 赤い砂岩の多くは、オーデンワルト山地から切り出した良質なものが使用されたという。廃墟同然となった時代この砂岩が持ち出されて、「採掘場」状態になる。エリザベート門にも赤色砂岩が使用されおり、見事な彫刻がある。アンコール遺跡・「東洋のモナリザ」像にも赤色砂岩が使用されていた事を思い出す。 120年前、復元ではなく保存を選んだハイデルベルク。城を復元したい意見と、いや保存で十分との意見が分かれ、長い議論の末、保存の道を選択する。しかし保存するといっても、維持管理費の捻出は容易ではない。アメリカ人マーク・トウェインが書物で観光に一役買った。訪れる米国人・日本が増えた。 7月5日ドイツで開かれたユネスコ委員会で、日本の明治産業革命遺産が世界文化遺産に登録された。ここハイデルベルク城と旧市街は、世界遺産に登録されていない。ローテンブルク旧市街も同じだ。住民はあまり世界遺産に拘らないようだ。但し、景観と保存には日本よりも強い思いがある・・。 写真-1 旧市街の丘に建つハイデルベルク城。戦争による傷跡が残る名城だ。
写真-2 フリードリヒ4世にちなんだ宮殿建築物(1607年完成)。
写真-3 5階建のサフォードと刻像が残るオットハインリヒ館。
写真-4 1693年フランス軍によって破壊された火薬跡。
写真-5 赤色砂岩で造られた華麗なエリザベート門と彫刻。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年07月19日 16時12分13秒
コメント(0) | コメントを書く
[海外旅景色] カテゴリの最新記事
|
|