カテゴリ:江戸・東京
上野不忍池に広がる蓮景色は、江戸期から続く夏の風物詩。今年も不忍池の蓮池と鵜の池には、溢れんばかりのハス葉が生繁っていた。訪れた8月30日現在、鮮桃色の古代蓮の花が残っている。7月中旬から咲始めて、1ヶ月半以上も池を彩る。 不忍池は、浮世絵や錦絵によく描かれた名所。「桜もいいけど、蓮もいい・・」と夏に涼を求めて、人々が集まった処。水辺の桟敷で涼をとりながらの蓮見は風情がある。江戸名所図会の「上野不忍池 蓮見」を参照・・。池に突きでた出会茶屋でいただく飲食は、格別であっただろう。 料理茶屋では、「蓮飯」が定番だったらしい。ハスメシは、若い葉を摘み取り、細かく刻んで米と一緒に炊いたもの。それを蓮の葉に盛り付けたという。現在はレンコンを使用した飯レシピがある。レンコンと豚小間肉を炊き込んだ御飯だ。昨年食べた。レンコンは、かすみがうら系・・。 3つの池に分けられた不忍池。水質が改善されているので、多くの生き物が棲みついている。カメやスッポン、鯉などの天国だ。近年トンボの種類が多くなったという。しかし、数年前カミツキガメが発見され騒動になった。手軽にペット類を放逐しないでほしいものだ。そのうち鰐がハスの下から顔を出すかも・・。 写真-1 蓮の葉っぱで溢れる上野不忍池。 写真-2 ビルの背丈もグングン伸びる上野界隈。 写真-3 鵜の池のハス。遠くにバオバブの木(造木)が見える。
写真-4 1ケ月半以上も花を咲かせる古代蓮。 写真-5 原色再現・江戸名所図会から「上野不忍池蓮見」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2015年09月08日 18時52分53秒
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