カテゴリ:道、街道
かつて中山道・木曾十一宿の中で、最も賑わいをみせた奈良井宿。「奈良井千軒」とも呼ばれ、人口2000人を超えたことがあった。中山道六十九次の34番目の宿場である。 北から京・大阪へ向かう旅人は、難所の鳥居峠を前にして身体を休めたのが奈良井宿。千本格子の町並みが約1000m続き、日本最長の宿場町。江戸時代の宿場を肌で感じ町並み。実際の生活をしっかりと営んでいる。国の重要伝統的建造物群保存地区として、未来へ引き継がれる。 千本格子には独特の風情がある。内からは、街道を往く旅人の姿・荷など見える。また外からは、部屋の内部までは見えないものの、人の気配や店内の様子を察知することが出来る。平和と治安が良くなければ成り立たない町並みであった。 浮世絵「奈良井宿 名産店之図」(渓斎英泉)に「お六櫛」を商う様子が描かれている。お六櫛は、「みねばり」の木櫛とお六という娘が由来する縁起品。毎日使うものでもある。当時旅したひとは、この櫛を想いびとのために所望したのであろう。異国を旅する時、ふと遠き人を想うことは良くある・・。 写真-1 中山道34番の宿、奈良井宿。松本側の入口、JR中央本線・奈良井駅傍。 写真-2 千本格子と出梁造りが続く町並みと木曾路。 写真-3 永年、奈良井宿の問屋をつとめてきた手塚家(国重文財)。 写真-4 鳥居峠口側を眺める。 写真-5 渓斎英泉の「奈良井宿 名産店之図」に描かれたお六櫛。
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こんばんは、まだ訪れていない木曽奈良井宿、趣ありますね。一度訪れたいです。
(2016年01月03日 18時35分34秒)
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