カテゴリ:道、街道
古河市は、茨城県の最西端に位置する歴史深い町である。人口は、平成の合併で約16万人規模。筑波山から見ると古河と水戸は、反対方向に対峙している。即ち、筑波山の西33kmに古河市、筑波山の東36kmに水戸市がある。 明治・大正期、レンガ焼造りの生産拠点に隣接していたため、赤レンガ造りの建物が多く残っている。美術館に有効利用するなど保存されている。江戸期、幕府譜代大名が古河藩約8万石で治めていた。また、日光街道の9番目の宿として栄えた処である。 室町期、古河は関東の政治・文化の中心地の一つであった。鎌倉公方から分かれた「古河公方」が5代・130年間(1455年-1582年)続いた特異な場所だ。なお古河公方とは、足利尊氏が創設した室町幕府の出先機関(東国)の長官的存在。 東武線で春日部(日光街道4番目の宿)から新古河駅まで約30分(26km)。そこから渡良瀬川に架かる三国橋(国道354号)を渡るとJR古河駅に到る。その途中に古い蔵造り屋敷とレンガ造りの町並みが見られる。赤レンガ使用をした小学校の門が保存整備されていた。赤レンガのまちを象徴する門である。 写真-1 古河第一小学校の通り。 写真-2 赤レンガ建造物が保存されている第一小学校旧門。
写真-3 大正時代の石蔵を改修した「篆刻(てんこく)美術館」。
写真-4 平成の赤レンガ風建物「古河街角美術館」。 写真-5 旧日光街道沿いに4つある常夜灯の一つ。
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