カテゴリ:アドリア海他クルーズ
アクロポリスの北側、やや低い場所にエレクティオン神殿が建っている。6体の乙女の姿をした柱像(カリアティード)で、特に有名な遺跡だ。しかし、6体の柱像はレプリカである。5体の乙女達は、アクロポリス博物館に、残り1体は大英博物館にある。 神話によると、女神アテナと海神ポセイドンが、アテネの守護神の座をかけて争った場所だと言われている。その際、アテナはオリーブの樹を植え、ポセイドンは海水の泉を湧き出させたという。勝者は女神アテナ。乾燥した土地に、オリーブが根付くことになった。 エレクティオン神殿の完成は、パルテノン神殿建設後の紀元前406年。しかしアクロポリスで最も神聖場所。アテナのほかに、ポセイドンやゼウスなどが祀われた。建築様式はイオニア式。柱はドーリア式よりも細く、柱頭に渦巻が装飾されている。 パルテノンは壮麗、エレクティオンは繊細優美と称される。細い女性の頭と首で、重い屋根を支える光景は、最初見た人に感動を与える。某英国人が1体を母国に持ち去るぐらいに・・。ギリシヤに返還される日は来るのか・・。「6人」のチーム・カリアティードになればと願う。
写真-1 南の方角を向いて、乙女の柱像が立つ。但し、レプリカのカリアティード。 写真-2 アクロポリスのエレクティオン神殿。 写真-3 神殿の西側に、オリーブ樹がある。 写真-4 イオニア式の列柱と女神アテナ像(アカデミーの柱)。 写真-5 カリアティードを博物館のものと比較。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019年01月12日 11時00分38秒
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