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寺名の由来となった巨大な奇岩(天然記念物)が露頭している石山寺。山号は石光山。この岩体は、石山寺硅灰石(けいかいせき)と呼ばれる。堆積岩の石灰岩が花崗岩質マグマに接触してできた変成岩の一種。非常に硬いので、ホルン・フェルス(ドイツ語で角と岩)とも云われる。 石山寺の創建は古く、天平18年(747年)。聖武天皇の勅願とされる。聖極三十三巡礼の十三番札で、観音霊場。都から近いので、平安時代から往来があった。本堂と多宝塔の木造建築物は国宝、東大門が重要文化財に指定されている。 石山寺は、平安時代を代表する、女官であり女流作家の紫式部にゆかりの寺院。本堂の東端には、彼女が参籠して源氏物語を起筆したとされる「源氏の間」がある。山内の奥、光堂近くに紫式部像が紅葉の中にあった。 びわ湖から南北に流れ出す瀬田川に面している石光山。この山から観る月が水面に映り、月見の名所だった。歌川広重は、近江八景「石山の秋月」を描いている。瀬田の大橋が月光の中に浮んでいる。
写真-1 石山寺東大門(仁王門)。 写真-2 石山寺硅灰石(天然記念物)。 写真-3 紅葉の本堂と源氏の間。 写真-4 光堂近くの紫式部像。 写真-5 国宝の多宝塔。鐘楼の鐘は平安時代の製作品。 写真-6 広重の近江八景「石山の秋月」と月見亭。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2020年12月09日 06時00分06秒
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