水田と　五月富士

2025年05月06日

カテゴリ：富士見吾景

　江戸川沿い農家では、田植えを終えた水田が多い。そして水田越の五月富士が良く見えた。江戸川の上下流または左右岸で多少のずれがあると思うが、5月上旬に田植えが終わる。この時期、田んぼの水深は、深めにして幼稲を養生する。今年のコメ収穫量は、例年になく注目されるだろう・・。

　平成5年の「米騒動」から約30年が過ぎた。いま「令和の米騒動」となる事象が続いている。コメの価格が昨年の2倍に高騰し、そして量も不足しているという。高い関税を課している輸入米を購入する家庭が増加・・。外国観光客は、ご飯を多く食べる。日本人の多くは、パンや麺類にシフトせざるを得ない。

　米の収穫は、一般的に田植えしたてから5ケ月を要すると言われている。5月上旬に植えた稲は、9月下旬まで収穫できない。年一作のため、需給バランスが難しいとされる。米価格の高値が8月まで続くようなら、「コメ離れ」が起きそうだ。このマインドが長くかも知れない。少子高齢化・担い手不足とコメ問題は、複雑に深化してゆく。

写真1　江戸川左岸の水田。

写真2　江戸川右岸の水田。

写真3　五月富士と水田の風景。

写真4　田植えを終えた田んぼ。

写真5　吉川から観る五月富士。

写真6　日光連山と東京スカイツリーを遠望する。