四層の軒庇 スタジアム
東京オリンピック2020に間に合わせるために、当時急速工事を強いられた国立競技場。36ケ月の工事期間で2019年12月に完成した。しかしコロナで大会そのものが1年遅れた。設計コンペで、隈研吾氏案の木材を大量に使用した「杜のスタジアム」が採用された。観客規模は68,000席(そのうち車いす500席)。 スタジアムの最大の特徴は、47都道府県の木材を集めて、大型の軒庇(のきひさし)を4層にわたり建築したデザインだろうか。更に、大屋根は鉄骨と木材を組み合わせたハイブリッド構造。そして全周にわたり屋根をスタンド背面で支える片持ち梁となっている。スタンド内からは、視界を遮る柱がないのも特徴。」 国立競技場は、観客とアスリートとが一体となるように造られている。観客の席がモザイク状になっているのは、大屋根からの木漏れ日をイメージ。5色のアースカラーが使用されている。外観の高さが50mと低く、明治神宮外苑の景観に配慮されている。高校サッカーの聖地でもある「国立」。若いアスリートが羽ばたいて行く聖地になれば・・。写真1 国立競技場外苑門から。写真2 大型四層の軒庇(のきひさし)。写真3 スタジアムの空とモザイク状の観客席。写真4 大屋根の構造。写真5 スタジアム内部の様子。写真6 各層に植栽が施されている。2階平面図。