Rod Stewart / Atlantic Crossing
結構涼しくなってきましたね! これからは "食欲の秋" ならぬ "音楽の秋" に本格突入です。 私はこの時期になると汗が飛び散る R & R より断然バラード派なので、なんとも哀愁漂うこの名作が聴きたくなった。
このアルバムを出したほんの数年後には、
下の PUNK 勢からはかなり馬鹿にされていた(?)記憶もある
Rod Stewart(笑) たぶん "スーパースター然" とした立ち振る舞いや、ゴージャス過ぎる私生活が一斉にバッシングされた原因でしょう。 しかし
ATLANTIC レーベル移籍第1弾となるこの作品からは、音楽に対する真摯な姿勢しか見えて来ない。
Booker T. & The MG's をバックに従え、米国の南部音楽を彼流に極めてみせた名盤。
アナログ LP だと、頭の 5 曲(A 面)が、"Fast Half" で、残り 5 曲(B 面)が "Slow Half" と位置付けられていて、当時は B 面ばかり聴いていた事を思い出した。 文字通り B 面はバラード集で、チャートの 1 位を記録した「
Sailing」や、Crazy Horse の名曲「I Don't Want To Talk About It」など粒が揃っている。
彼は今、JAZZ 系のスタンダード・ナンバーを歌って、何度目かの全盛期を迎えているが、個人的には 30 歳を迎えたばかりの1975年から 3 年間位が人気・実力共にピークだったと思う。 ROCK 史の中では、そのド派手ぶりが必要以上に強調され、正当な評価がされているとは言い難い一人だと思う。 このジャケットもその音楽性とはかけ離れているが(号泣)、稀代の天才ヴォーカリストであることは間違い無いと思う。
彼のオフィシャル・サイト ⇒
Rod Stewart
You Tube でこの名曲のプロモが観れる ⇒
Sailing