フィリピン、ドゥマゲッティのダイビング&ネイチャーツアー&コーディネート

2015/01/25(日)09:58

ドゥマゲティが発祥の地ヒロットとは??

ドゥマゲテヒーリング、ヒロット、魔術(3)

黒魔術や惚れ薬で注目を集めている隣のシキホール島が有名になってしまったが 実はドゥマゲッティにもヒーラーや魔術、伝統医療の類は残っていて しかもドゥマゲッティが発祥の地とも言われているヒロットは盛んです。 前回、ヒーラーのおばちゃんに診てもらった時は 膿んでしまったり、出血があったりの怪我だったので、ここが良いと紹介され 直接怪我に触れるわけではなく、黒い糸を通してのヒーリングをした http://blogs.yahoo.co.jp/yuicebu/16641940.html 今回は原因不明で約一か月間左の手首が痛む 筋肉、関節系の痛みなのでフィリピンのヒーリング、伝統医療系のマッサージとしては一番有名なヒロットを紹介してもらい、行くことになった。 そもそもヒロットとは日本では誤解されていて、タカノユリやその他ではココナッツオイルなどを使ったオイルマッサージとされているが あれは勝手に作ったもので本来のヒロットとは異なる。 そもそもこれがヒロットという概念や決まりはそこまで明確にないようだが 先祖からヒロットの家系の人が代々受け継がれているもので、ヒロットの血筋によるもの その点沖縄のノロに似ている ずっと受け継がれていくものなので、話を聞くと小さい頃からお婆ちゃんや お母さんに付いて、ずっと見て来て見様見真似でいつのまにかヒロットになっていく らしい。 代々ヒロットの家系の人が受け継いでいくものなので、やり方や考え方は その家により若干異なってくる ヒロットをやっているところを他に見られたくない、ヒロット中はいっさい 話しかけてはいけない、話してはいけないと考える人 今回のようにフィリピン的ですべてのことに寛容で 何でも質問に答えてくれるし、写真もいろいろ撮らせてくれる人など様々だ。 今まで何名かのヒロットを見ているが、 基本的にはハーブ系のオイルを使い、主に背中を母指で施術していく セブでは空気、風(ヴィサヤ語の直訳)のようなものが凝っているところに 溜まりそれがいろいろな不調の原因だと考えられているが ドゥマゲッティでやった今回のヒロットは、その言葉は使わず 疲労が溜まっているというような言い方をしていた。 背中を少し診てもらった後、腕をやってもらったが そのやり方が日本の整体のようで、整体を実際に日本で職業としていた 僕としても驚いてしまった。 おそらくいろいろな人を診た経験がなせる技だと思うが 何も習わずに、勉強せずによくここまでできると思う。 ヒーリングの力よりも今回はそのヒロットの技に感動してしまった。 このヒロットは薬草の知識にも精通しているらしく 終わった後「ジュビリーナの葉っぱを3枚取り、それを熱し 手首に貼り、包帯で巻いておきなさい」 とおっしゃる。 早速その辺にも自生していて簡単に取れるジュビリーナの葉っぱを 失敬して、近所のおばちゃんの家の竈でそれを焼いてもらい 患部に貼って、包帯がないのでおばちゃんのストッキングもどきで にわか包帯を巻いた。 今回ヒロットに行き思ったのが 人間の本来持っている自然な治癒力を尊重している感があること。 フィリピンの人特にドゥマゲッティの人は自然とわりと近いところで 暮らしていて、 自然からの恩恵を受けているということを体現的に理解している。 ヒロットもまた人間愛や自然愛ができる業で 人も自然もお互いに尊重し、深く広い愛を持っている、お互いに信じていれば その愛や慈しみの力のようなものを授かることができ それが伝染していく。 手首に当ててもらったジュビリーナの葉っぱは 1時間以上経った今も温かさを保っている。 この温かさは自然とおばちゃん達の愛の温かさだと思う。

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