2016/03/16(水)10:30
マグロ漁最後の秘境ネグロス島南西部
何とかなくは理解していたが、実際に行ってみて、地図を見てみてなかなかネグロス島って面白いと再発見したドゥマゲテから南に海岸線沿いの道を下って行き、さらに西の方に行くとシアトンやサンタカリーナの辺りはスルー海に面しているそのままスルー海をはるか西に進めばパラワン島方面へ行き世界遺産になっているトゥバタハリーフまで行ける南に下っていけばミンダナオ島だがどちらにしても最も危ないと言われている海賊が出る海域にあたるしかし、マグロ漁には格好の場所で海としても最後の秘境だろう そんな抜群な立地にあるので当然シアトンとサンタカタリーナの境辺りの村はマグロ村としてマグロ漁でみんな生計を立てているそこの元バイヤーの人と知り合い、実際にその村へ連れて行ってもらったマグロ村の土地もほぼ彼の持ち物だという、この辺りの20ヘクタールほどは彼や彼の兄弟の土地、もちろん中華系フィリピン人だスルー海を望む抜群の場所にある彼の土地と、マグロ村昔は日本の会社もマグロやシーフードビジネスで参入してきたり、常石造船がこの土地を購入したいと言って来たそうだったが首を縦に振らなかったそうだ マグロ漁は漁師のおっちゃん達は未だに昔ながらの漁法で行っているようだ大きなブイのえさをつけそれに食らいついてきたマグロを生け捕りにして船に引きずり込みみんなで木の棒のようなもので撲殺する本当にこんな小さくて年老いたおっちゃん達がやっているのだろうか??今日はあいにく土曜日だったので漁はお休みの日でおっちゃん達朝から酒飲んで良い気分漁のことを聞いてもあまりろれつが回ってないしこの地方の独特の訛りで聞き取りずらいことこの上ない
聞くとこの辺りは海が深く水が冷たいインド洋から今の時期暖かい海域であるフィリピンに来てパラワン島を経由してこの辺りにも流れてくる大型船はパラワンの沖合やミンダナオ沖合まで行くがおっちゃん達の船は小さいのでせいぜい言っても30分から1時間の距離だというそれでも十分マグロは採れる小魚が多い時はマンタもやってきて群れに突っ込みイルカ達も大量にやってくるという酔ったおっちゃん達は「イルカ食いてえなー、最近食べてないんだよねーイルカ漁は国で禁止されてるからなー、昔は食べれたのに今は隠れながらしか食べれない、食べてえなー」と連呼していた、この辺りにもイルカやクジラを食べる文化が昔からある。日本との距離がぐっと縮まった気がした
今日は漁に出ないので実際に上がっているマグロは見れなかったがまた戻って来た時に、マグロ漁に参加させてもらうことを約束してもしかしたらマグロあるかもというアイスプラントに向かった昔はこのアイスプラントがなかったので取れたマグロを保存するのが大変で、それが原因で日本や海外の会社は撤退してしまったらしい。マグロありますかー?と見せてもらいに行くとあった、あった巨大なキハダマグロ!一人で持つにはかなり重い!
そしてメバチマグロ!マグロの刺身が食べたくなった寿司食べたいなー
フィリピンのマグロ漁の基地と言われているのがミンダナオ島南部のジェネラルサントスだがそこにもこのマグロ村から実はマグロを持って行っているようだしジェネラルサントスはイスラム過激派の影響が比較的強くフィリピンの中でも要注意な街としてあげられるなので、こんなにもドゥマゲッティの近くにマグロが大量に採れる場所があったなんて、考えれば考えるほどワクワクする来週か再来週あたり実際のマグロ漁を突撃取材してこようと思うネグロス島、ドゥマゲテにはまだまだワクワクがいっぱいある