地獄大使・指人形
ライダー怪人指人形の比較、ラストは地獄大使です。左が「マイティライダーズVSグランショッカー」、右が「PART2」のものです。大きな違いはありませんが、顔の肌色が多少異なっています。成形色も、微妙に違うかな……?いくつかの指人形サイトを見て、ふと気になったのですが、どこのサイトでも地獄大使を "暗闇大使" と表記しています。確かに、暗闇大使というキャラはいますが、あれは地獄大使です。まぁ、左手が暗闇大使のようにドリル状になっているし、何より「見た目が違う」と思われるかも知れません。しかし、暗闇大使も本編でこういう姿はしていません。この地獄大使は、「仮面ライダーSD」という作品に登場した際の姿をもとに作られているため、本編とは見た目が違うのです。1991年に仮面ライダーが20周年を迎えたことに合わせて、"仮面ライダーSD" という玩具の企画が発表され、講談社のコミックボンボンや小学館のコロコロコミックなどで漫画も連載されました。この企画では各ライダーのマシンが "ネオサイクロン"、"ネオサイクロン2" 、"ネオハリケーン" ……というように名称の頭に "ネオ" が付き強化されて登場。また、復活したかつての幹部キャラのうち一部が、以前よりもパワーアップした姿となっています。"仮面ライダーSD" のブランドで様々な商品が発売され、コミックボンボンでは毎月のようにカラーページで特集を組んでいました。指人形の「仮面ライダーSD」も、そうした流れで発売されたものです。地獄大使の指人形がTV版ではなく、SD版のアレンジデザインで造形されているのは、そういう理由からです。今後、地獄大使のフィギュアが発売されることはあっても、SD版で造形されることはまず無いでしょうから、貴重といえば貴重です。ちなみに、魔神大首領の頭部には、真の黒幕である死神博士が鎮座しています。