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カテゴリ:映画
『政夫さんはりんどうのような人だわ。わたし、りんどうが好き』
『民さんは野菊のようだ』 どっちの台詞が先立ったか忘れましたが、そのころは何故かその台詞が流行るとまでは言わないまでも、当時人気絶頂のアイドル松田聖子の初主演映画ということで、話題に上ってましたっけ。 聖子ちゃんカットが流行している中、明治か大正又は昭和初期の時代設定(原作:伊藤左千夫<野菊の墓>を読めば分かると思うのですが)の為、髪をアップにしおでこ丸出しの顔が不細工なんだけど変に可愛かった。 ストーリーは親戚の家に奉公にいった娘と、そこの少年との淡い恋のお話。使用人の息子と奉公人の恋愛ということで、使用人である親戚の叔母(加藤治子役)が猛反対し、尚且つ過労死してしまうという悲恋です。 臨終の時、民が手にりんどうを握り締めているのを、父親(愛川欣也)がみつけるシーン。 『この子なにを握り締めとるんや』民の手を開き 『りんどうや、そんなにまでに政夫さんのことを・・・(絶句)』 って言う台詞に涙した覚えがあるのですが、今書いていて疑問が・・・。 なぜ父親は、りんどう=政夫 というのを知っていたのでしょう? ただ、アイドル映画と一言で片付けるにはもったいない作品です。 語りは政夫の一人称ですが、年老いても忘れることの出来ない想いということで、政夫の老年役の宇野重吉(寺尾聡の実父)さんがされていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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