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森雅之
1911年1月13日、北海道札幌市出身。
京大哲学科を中退して舞台俳優となる。
文学座、東京芸術劇場などを遍歴し、1942年に島津保次郎監督作品＜母の地図＞で映画デビュー。
1947年、＜安城家の舞踏会＞で没落貴族の長男を演じ、1948年、＜わが生涯のかがやける日＞で麻薬中毒に苦しむ元将校を演じて、人気が上がる。
1949年の＜グッド･バイ＞は原作者の太宰治が新聞連載をしているのと同時進行で撮影が進められていたが、当の原作者が心中してしまうというハプニングに見舞われる。
ところで、この森雅之の父は、作家の有島武郎。そして有島武郎自身も心中しているという因縁を持ち、大衆や制作会社側は森雅之自体にもそのイメージをオーバーラップさせてしまう。
その後の映画出演は、そのイメージを引き摺りながらのものに・・・。
晩年には演劇に帰り、新派や芸術座の大衆芝居の舞台にも立つ。
1973年10月7日逝去。
娘に中島葵。

出演作品
1942年
＜母の地図＞

1943年
＜進め独立旗＞

1944年
＜雷撃隊出動＞

1945年
＜続姿三四郎＞

1946年
＜明日を創る人々＞

1947年
＜安城家の舞踏会＞

1948年
＜受胎＞・＜わが生涯の輝ける日＞・＜四人目の淑女＞

1949年
＜不良少女＞・＜今日われ恋愛す　第一部　愛欲編＞・＜今日われ恋愛す　第二部　争闘篇＞・＜グッドバイ＞・＜大都
会の丑満時＞・＜痴人の愛＞・＜破れ大鼓＞

1950年
＜魔の黄金＞・＜火山脈＞・＜羅生門＞・＜戦火の果て＞・＜東京のヒロイン＞・＜奥様に御用心＞

1951年
＜宮城広場＞・＜善魔＞・＜白痴＞・＜盗まれた恋＞・＜純白の夜＞・＜武蔵野夫人＞・＜東京悲歌＞

1952年
＜毒蛇島綺談　女王蜂＞・＜虎の尾を踏む男たち＞・＜滝の白糸＞・＜美女と盗賊＞・＜あの手この手＞

1953年
＜千羽鶴＞・＜妖精は花の匂いがする＞・＜雨月物語＞・＜再会　第一部かりそめの逢瀬　第二部相寄る魂＞・＜あにいもうと＞・＜蟹工船＞・＜浅草物語＞・＜恋文＞

1954年
＜燃える上海＞・＜或る女＞・＜緑の仲間＞・＜愛＞・＜悪の愉しさ＞

1955年
＜浮雲＞・＜楊貴妃＞・＜こころ＞・＜婦系図　湯島の白梅＞・＜乳房よ永遠なれ＞

1956年
＜風船＞・＜色ざんげ＞・＜愛は降る星のかなたに＞・＜人間魚雷出撃す＞

1957年
＜あらくれ＞・＜今日のいのち＞・＜晩歌＞

1958年
＜女であること＞・＜白い悪魔＞・＜夜の鼓＞

1959年
＜すずかけの散歩道＞・＜第三の死角＞・＜吹雪と共に消えゆきぬ＞・＜女ごころ＞・＜コタンの口笛＞・＜ある落日＞・＜夜霧の決闘＞

1960年
＜女が階段を上る時＞・＜娘・妻・母＞・＜悪い奴ほどよく眠る＞・＜がめつい奴＞・＜おとうと＞

1961年
＜女は夜化粧する＞・＜妻として女として＞・＜愛と炎と＞・＜女の勲章＞・＜女房学校＞・＜三味線とオートバイ＞

1963年
＜武士道残酷物語＞・＜太平洋ひとりぼっち＞・＜光る海＞

1964年
＜帰郷＞

1968年
＜春らんまん＞・＜カモとねぎ＞・＜連合艦隊指令長官　山本五十六＞・＜狙撃＞

1969年
＜日も月も＞・＜あゝ海軍＞

1970年
＜座頭市あばれ火祭り＞

1972年
＜剣と花＞