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お魚大好き教師のひとり言

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2010年01月05日

“メダカが消える日”

カテゴリ：お魚

“メダカが消える日”

　最近は、読書

にハマっています。
　読書には日々新しい発見があって、本当に楽しい

ですよね。
　今年は、読破した本

を少し紹介

したいと思います。
　ただ、紹介しただけではつまらないので、読書の感想

を入れたいと思います。

－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－・－

　さて、今回紹介する本は、

“メダカが消える日”
です。
　衝撃的な題名ですね。
　メダカが絶滅危惧２類に指定され、大きな反響を呼んだ事はまだ記憶に新しいことだと思います。
　でも、この本では「メダカという種が絶滅することは恐らくないでしょう。」と述べられています。
　それなのにどうしてこの題名

　それは、メダカは生息地域によって遺伝子が少しずつ違うのです。
　種としての絶滅はないでしょうが、地域絶滅は全国的に起こっている悲しい現実なのです

　今、メダカが泳ぐ田んぼに出会うことがあるでしょうか

　米の生産量を増やす目的とはいえ、政府の肝いりで行われた生態系を無視した圃場整備とコンクリート地獄はそこに住む生き物に決定的なダメージを与えてしまったのです。

　私が子供の頃住んでいた家の前には小さな沼があり、いつもメダカが群れを成して水面を泳いでいました。
　数え切れない程の大群でした。
　でも、誰も捕まえようとはしません。
　珍しくも何ともないし、捕まえても自慢にもならなかったからです。
　ある日、市役所の職員らしき人が沼に白い液体を流し込んでいきました。
　それは、きっと蚊の幼虫であるボウフラを退治するためだったのでしょう。
　ところが、そのボウフラをエサとしているはずのメダカが全滅してしまったのです。
　沼の底に無残にも死に絶えて沈んでいる数え切れないメダカの死骸の映像が今も脳裏に焼きついて離れません
　子供心に、
「人間が大変悪い事をしてしまった……」
とおそれる気持ちになっていたのでした。

　さて、この本ではメダカだけでなく、メダカを出発点に生物多様性の大切さについて触れています。
　人間も頂点に立つとはいえ、生態系の中の一生物種であることには変わりありません。
　生物を単純化し生態系をズタズタにするツケは次世代の人達が負うハメになると警告しています。
　まさにその通りでしょう。
　メダカ保全のためには、保護するだけでなく、生息できるような環境を整えないといけないのです。
「いつか田んぼにメダカが群れをなして泳ぐ時が来てくれればいいなあ～～。」
と漫然と願っているだけでなく、具体的に行動