頂点の店
中国骨董家具界の頂点とも言われる「annly's antique warehouse」 実にわかりにくい場所にある。地図では、中春路にあることになっている。中春路は、呉中路から車で10~15分。バスで行ったため、探すのにてこずった。着いたのは良かったが門が閉じられていた。門番に見学したい旨伝えると中に連絡を取ってくれた。女性スタッフが何人か出てきて、ぼくをざっと見て値踏みをしているようであった。よくある作業であるが、プロの眼は鋭い。一瞬でぼくの価値は決まったようだ。とりあえずは中に入るのを許され、事務所らしきところで待つ。しばらくして、ぼくを担当してくれる女性スタッフが来た。日本語を話せる気さくな女性だった。実に内部は広い。一部屋で終わりと思っていたら、合計で4部屋はあった。値段設定は他の店と大差ないが、手入れの行き届いたものが多いようだ。産地、年代、原材料すべてが札に書きこまれていて分かりやすい。女性スタッフが横に附いて、ぼくに関する情報をこまめに顧客メモに書いている。営業の基本的なことだが、やはり他の店とは違う。このこまめなサービスといい、展示のセンスといい、実に女性的な匂いのするお店である。聞いてみると、社長は台湾出身の女性でアメリカから戻ってこのビジネスを始めたらしい。最後まで心地よく見学できた。収集家が「最後に戻る店」といわれるのもわかる気がする。