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カテゴリ:お芝居観ちゃった
![]() 『LOVE LETTERS』といえば、パルコ劇場の演目の中でも歴史と人気のあるもので、とはいっても、二人の間にやりとりされたラブレターをひたすら朗読する作品、で、これまでホントにいろんな方が登壇されてきた演目、というくらいの知識はあったんですが。 詳しくはこちらね。 開演前の注意がすごい。 パルコっていつも案内のお姉さんが最前列と中段で生声で注意事項を言ってくれるけど、この公演は非常に静かな演目なので、携帯は電源を切ること、マナーモードも禁止(言葉はご遠慮くださいだけどね)、それに加えて、上演中の入退場もご遠慮ください、とのこと。 なのだが、ビニール袋のカサカサが後方から聞こえてきたのは残念だったわ。 あと、咳ね。あれもこういう演目ではホント遠慮してほしい…。 ステージ上には、お水の置かれたテーブルを挟んで、上手に紫っぽい、下手に緑色っぽい椅子が置かれているだけ。 流れていた弦楽の音が落ちると、下手から金子さんが、上手からかしちゃんが登場。 二人とも全身白のお衣装。金子さんはラフな感じのジャケット姿。かしちゃんはノースリーブ(肩は隠れてる)のワンピース。前髪ぱっつん、サイドは内側に少しくるんとしているセミロング。 物語は、アンディー(金子さん)がメリッサ(かしちゃん)のお誕生会に招待されて、メリッサのご両親宛に「お誕生会にお招きいただきありがとう」というお手紙を書いたところから始まる。1937年。 二人は寄宿舎式の学校に入るのかな、でその間にもずっとずっと手紙はやりとりされていて、ダンスパーティでメリッサが違う男の子とチューしちゃったり、アンディーにもメリッサではない好きな女の子ができたり…。 メリッサは気が短いらしくて、手紙はもどかしいって何度も何度もアンディーに言うんだけど、アンディーは電話は人に聞かれるし、手紙が自分にはいちばんいいのだと言って譲らない。 ある日。 アンディーはかなり情熱的な手紙を書いてきて(次の週末に会えないか、とかだったかな)、メリッサがそれを読んでいる間に、ダーウィンという男性から電話が掛かってきて週末にダーウィンと会うことを約束してしまう。ついいま約束しちゃったからアンディーには会えなくなっちゃった、って返事を書いて…。 これが、二人が別な道を歩むことになる決定的事件に。 ここで休憩かな。 休憩が明けると二人は黒の衣装に。 かしちゃんはストラップレスのドレスに黒のレースの長手。黒のハイヒール。「Passion」でタニちゃんが付けてるみたいな黒の髪飾りを付けてて前髪は横分け。 後半、てことは二人は既に40歳くらいからかな。 二人とも結婚して子供もいて幸せなんだけど、それとは違うところで愛し合っていて、それがむしろ若いときよりもずっとずっと情熱的で切なくて。 メリッサは死んじゃうんだけど、アンディーの最後の手紙は、アンディーがメリッサのお母さんに宛てた手紙。アンディーはいま自分の片割れを失くしたような気持ちだと、メリッサを愛していたし、これから、そんな風に誰かを愛することはないって。 その最後の手紙を読み終わるとメリッサが「ありがとう、アンディー」って一言。 出会って50年、素直になれなかったり、いがみあったり、本音を言えなかったりしてきたけど、本当に深いところで愛し合っていてわかりあっていたんだ、ってね。 泣けたー。 顔もずっと本に向けたまま進行するんだけど、金子さんがおなかのあたりで本を持っていたのに対して、かしちゃんは胸のあたりかな、割と高めに持っていたので顔がね、暗くなっちゃってあまりよく見えなかったのが残念。 でも、すっごいきれいだった。 朗読が終わると、金子さんがすっと左腕を差し出して、かしちゃんが右腕からつかまっていってちょっとはにかみながら下がっていったのがかわいかったです。 たった1回だもんね。 行けてよかった。 そして、原作本も買ってしまったよ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月14日 00時22分58秒
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