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テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:観る・読む・聴く
去年観に行った映画ですが、今頃感想です。
「ノルウェイの森」は私が学生時代にブームとなった本でもちろんその時に読み、純粋に感動したと思います。 そして映画化されると聞いてまた再読して、今度はちょっとシビアな目で読みました。 (過去ログはこちら)。 さて今回の映画ではどうだったか。 (ネタバレありです。) 映画では説明不足が多かったなというのが正直な感想。 直子(菊池凛子)が京都の精神障害者施設で出会ったルームメイトのレイコ(霧島れいか)の過去をもっと書かなければ原作を読んでいない人にはラストが理解できんかったのではないか、その他もろもろやはり映画化にするには難しい作品だと思った。 ただ再読した時と違う感想を抱いたのは、主人公のワタナベ(松山ケンイチ)の大学時代に知り合った男長沢(玉山鉄二)とワタナベは対照的だと思っていたが、実は同じではないかと。 男と女の性に関する違い。 そこをあげればやはりワタナベも長沢も行動は違っても本質は同じではないのだろうかと考えさせられた。作者の意見が聞きたいところだ。 突然現れたミドリ(水原季子)の存在。 どうしてワタナベに話しかけたのだろう? ミドリは明るく見えるがやはり心は満たされていない。 ミドリの明るさのなかの気ままさがそれを浮かび上がらせている気がした。 ただ、配役としてビジュアル的にはよかったのかもしればいが演技力はどうだろう? そしれ直子の心の病。菊池凛子の演技。目の動きなどで痛々しさを感じた。 それを受け止める側の立場であるワタナベ。 この存在も誰もが悩むべきところだろうと。 映画を観たほうが彼らの悩みの深さがわかるかも。 ただ若いだけにそれぞれに未熟で幼さを感じた。 内面ばかりを見つめる時期というか。。。 37歳になったワタナベは過去に起きたできごとをどう思っているのだろう。 心の病や性の問題はとてもデリケートで、それを映画化するのは難しいと思うし、賛否両論になると思う。 原作を読まなければこの映画は難しいだろう。 原作を読んだ私ですら今だに頭の中が混乱する。 そういう意味では村上春樹の原作はすごいのかなと思う。 最後にかかったザ・ビートルズの「ノルウェイの森」が全体を引き締めてくれたように思う。 ◆「ノルウェイの森」公式サイトはこちら。 映画を観た後に読んだらまた変わるだろうか? にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 □ □ ランキングに参加中です□ □ インテリア、ファッション、お料理と三つのカテゴリーに参加しています。いつも応援ありがとうございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 13, 2011 04:46:53 PM
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