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カテゴリ:オーストラリア&シドニーの話
昨晩は、女×3人で出かけ、帰宅すると深夜1時過ぎでした。 ごん様は、相変わらず起きて待っていたので睡眠不足なのか、 今日は朝ごはんを食べたら、もうグーグー 昨晩一緒にお出かけした3人のうち一人は、以前こちらに住んでいて日本に帰国したけど今回シドニーに遊びに来られた方で、彼女はうらやましいことになんと日豪の重国籍。日本は単一国籍主義なのに、どうしてこういうことが可能なのかというとですね、彼女は1985年の国籍法改正前に日本人両親のもとに、当時出生地主義だったオーストラリアで生まれたからなのです。国籍法改正前にすでに重国籍の人が、国籍選択手続きをとらない場合は、日本国籍を選択したとみなされるんですね。ただ、日本は以前父系だったので、国籍法改正前でも、日本人母×オーストラリア父の間の子だと、出生時には日本国籍を自動取得できなかったので、国籍法改正後に日本国籍の取得手続きをした人たちは国籍選択の義務があって、重国籍とはならないのです(日本国籍を選択して他国籍を離脱するか、逆に他国籍を選択して日本国籍を離脱するか、のどちらかのチョイスですね)。まあ、日本は単一国籍主義をとっているけど、結構なザル法で、こちらでもオーストラリアの国籍を自らの意思で取得したものの、それをずーっと隠して、日本の国籍を保持し続けているズルイ人たちもたくさんいます。あ、冒頭から思いっきりヘビーな話題になってしまいましたが、、、 まあ女3人で出かけると、ずーっと口が動きっぱなしな訳で(飲む&食う&しゃべる)、あっという間に時間が過ぎ、名残を惜しみながらさようならをしたのであります。で、駅で電車を待っていたら、おじさんがどこからともなく寄ってきて「あなた日本人でしょー こないだ日本に行ったんだよー」とか言いながら名刺をくれたんで、ねこたもぼんやりして待ってるよりは、と思い、いろいろ話してたんだけど、なぜかおじさんが阪神大震災の話を持ち出してきたので「あーそういえば、今日で震災から丁度丸12年だよー おじさん、知ってる、震災で亡くなった人の数、911よりずーと多いの?」(ちなみに震災では6434人、911では2973人が亡くなりました)と言うと、ビックリしてました。でもおじさんの出身地をたずねると「イタリアの横」とか言うから「なんじゃ、それ?」と思って顔をしていると「クロアチアとか、そういうとこだよ、元ユーゴスラビアの」。 今、オーストラリアン・オープントーナメントがメルボルンで行われているのですが、この大会中、セルビアの選手とクロアチアの選手が対戦するカードがあり、両選手の応援団の間での緊張感が高まり、警察まで出動する騒ぎになっています。遠いヨーロッパの紛争が、両民族の憎しみ合いが、南半球まで飛び火した形で、なんともやり切れない感じ。先日シドニーでテニスの試合を見に行った際、決勝に残っていた選手がやっぱりセルビア出身で、応援団のヒートUPの仕方がものすごくて、観客席から「これだからセルビア人は」というため息ももれていたんですよね。。。ねこたはその時、そういう背景を知らなかったんで「マナー悪」としか思わなかったんだけど。そういう訳で、出身地を聞いたときのおじさんの哀しそうな顔が忘れられないですねー。おじさんが胸をはって「クロアチア出身」と言える日が来るといいな、と思いました。今、図書館で借りた辺見庸著「もの食う人々」を読んでますが、国について、世界について考えるにはいい本です。古い本だけど、チャンスがあったら読んでみてくださいね。ではでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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