2013/07/01(月)03:04
北京の暴雨、政府は本来もっとよい対応ができたはず
冒頭のタイトルはつばめがつけたものではなく、
7月25日の中国版ヤフー(ネット)のクローズアップに
載っていた記事タイトル。
おお、やっぱりそう思った人も少なくなかったのかと
クリックして記事の内容を読むと・・・
≪事前にちゃんと整備しておくべきだったもの――下水道≪
下水道の整備状況を見ると、その国の発展度合いが分かる。
北京は21.2億元を投じて下水道を改造したが、
まだ世界の一流都市とはワンランクの差がある。
≪災害救済ですべきことがきちんとできていなかった≫
ショートメールによる災害警報が出されなかった。
指定の緊急避難所が解放されなかった。
劣悪な天候の中、高速道路の無料開放、
バスや地下鉄などの公共交通機関の運行延長等の
対策が打たれなかった。
サッカーの試合やコンサートなどの大型活動が延期されずに実施され、
交通機関の混乱で会場にたどりつけなかったり、
帰宅時に交通機関が動かず立ち往生した人も。
≪庶民は自分たちの力だけで災害に対応できない≫
災害の予行演習、庶民への災害時の対応についての知識の普及など
政府がすべきことがなされていなかった。
≪政府は災害に対する態度を変えるべきだ≫
災害に際して、“勝利”という言葉は慎むべき。
災害の第一弾の後処理が終わってすぐ、政府役人が
「迅速な処置を行い災害に勝利した」と宣言したが、
多くの庶民の訃報が流れる中、「勝利」という
喜ばしい祝い事のような色彩を帯びた単語を使うのには、
違和感がある。
大小の災害が起こるたびに政府は「○○に勝利した」と
高らかに宣言するが、災害に際しての政府のあるべき態度は、
「深い反省と謙虚な謝罪」であろう。
現代の治世においては、政府は市民の批判を受けることに慣れ、
「災害の危険に立ち向かって勝利した」的な独断と自己肯定から
抜け出すべきである。
≪さいごに≫
多くの場合、政府がほんの少し気をつけて心配りしてくれさえすれば、
庶民はそれでもう満足なのです・・・
かいつまんで内容を書くとこんな感じ。
これだけ政府への苦言を大小並べて書き連ねておいて、
最後の締めくくりが、
「政府がほんの少し気配りしてくれたら、もうそれで満足・・・」
というのが笑えました。
はっきり言って言いたい放題、
中国は民主主義国家じゃないけど、
国民がこうして政府への要求や批判など、
声を上げることができるようになってきており、
また政府もそういう市井の声を無視できない
ところまで来ているのですね。
記事を読んで、つばめが思う以上の鋭い批判が
堂々となされているのを見て、
へぇ~っ、と感心したつばめなのでした。
P1120304-2 posted by (C)つばめ
↑これも児童病院に飾ってあった絵。
「祖国の緑化」8歳。
きれいな色づかいもさることながら、
水を撒く飛行機や緑化の機械!?
その発想が素敵です。
本人に説明を聞いてみたいと思わせる絵ですね。