2018/01/08(月)13:12
2013春節快楽!
今、中国は旧正月真っ最中です。
つばめ一家、大晦日にはにわか大掃除をして過ごし、
夜は中国版紅白歌合戦「春聯晩会」を見て、
ひっきりなしに鳴り響く爆竹の音を聞きながら、
新しい年を迎えました。
わが子に赤っぽい服を着せながら、
「新しい年にはなぜ赤い服を着るのかな?」
と聞いてみると、チビちゃん、
「あのね、新しい年になる時に、
『ニェン』っていう妖怪がやってくるんやけど、
その妖怪は怖いものがふたつ、
ひとつは赤いもので、もうひとつは大きい音やねん」
と教えてくれました。
なるほど、それで新しい年を迎える際に、
家々の門には赤い飾りが張られ、
爆竹の音があんなに激しくなるわけですね。
お正月の朝は、1階の義父母の家に下りて、
「春聯晩会」の再放送を見ながら、
みんなで餃子を作って食べました。
「春聯晩会」は、歌や踊りはもちろん、寸劇あり、漫才あり、
少林寺拳法ショーやマジックショーまである、
出し物オールパレードのような番組です。
結婚当時は大みそかの晩に、
この「春聯晩会」を見るのが大変苦痛でした。
義父母の家にいるのにまだ慣れず、
立っていたらいいのか座っていたらいいのか、
座るにしてもどこにどう座っていたらいいのかという感じで
大変居心地が悪く、さらには見ても全く分からないテレビを前に
何時間も座っていなければならない。
言葉があまり分からない時は、次々と繰り広げられる
中国のド派手な演出やその色彩センスに、
「これのどこがいいのだろう」
と思っていました。
それが結婚9年目の今は、
「我愛中国(我中国を愛す)」だの「美麗中国(美しき中国)」
だのという国家礼賛の曲も聞き慣れ、
時には思わず口ずさんでしまう時まであるほど。
寸劇などは全部が分かるわけではありませんが、
だいぶん聞き取れるようになり、
家族と一緒に笑ったりすることもできるようになりました。
これも年月のなせる技、ですね。
正月二日目の今日、爆竹の音は散発的です。
夫によると、今年の爆竹の量は、
昨年の半分以下だそうです。
聞くところによると、北京の空気汚染を心配する市民が、
自重しているとのこと。
確かに、大晦日の夜、外にちょっと出て
子供に花火をさせただけで、
家に戻るとのどが痛かったです。
北京市民も、これ以上空気汚染を悪化させるのはよくない、
自分たちにできることはしようと、
真剣に考えているようです。
思いのほか静かな旧正月を、
ゆっくり過ごしているつばめ一家です。