2015/12/03(木)01:35
第二言語の習得レベルは上級になるほど第一言語能力の高さが関係する
ここ数日、バイリンガルとしての第二言語の習得時期などについて
色々と書いてきましたが、中国のある大学で教鞭をとる
日本語教師の方から、
「第二外国語のレベルについては学習能力にかかっている」
「(日本語の習得レベルは)上級になればなるほど
母国語である中国語の能力が高いかどうかがかなり関係ある」
との中国人学生に日本語を教えた実体験に基づく
コメントをいただき、大変参考になりました。
しいて言えば、学習能力も大いに関係がありますが、
プラス環境ということが、特に若ければ若いほど
影響するのではないかと私は思っています。
学習能力が低くても、若い時期にその言語環境に
どっぷり漬かれば、それなりにその言語を
身につけるのではないかと私は考えます。
(日本に生まれ育てば、レベルの差はあれ、
皆それなりに日本語を話すようになるのですから笑!)
ま、深いレベルの上級会話ができたり書けたりするかどうかは、
語学力以外に知性が大きく関わってくるのは
言うまでもないと思います。
また第二の言語が第一言語を超えることはありません。
第一言語で話したり書いたりできないレベルのものが
第二言語でできるわけがないのです。
だからこそ、まずは第一言語をしっかりと育てることが
肝心だと思います。
そういうわけで、
少なくとも義務教育期間中は第一言語をしっかり身につけ、
その後若いうちに第二言語環境に飛び込む、
これが高いレベルのバイリンガルになる
近道ではないかと、私は勝手に思っています。
↓10日ほど前、北京、今年二度目の雪。最高気温がマイナスに突入。
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