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2005/09/09(金)11:04

『夏と花火と私の死体』/ 著 乙一

読書(現代)(180)

乙一さんの本を読むのは、これが3冊目。 ただ、面白いけど何となくはまりきれない 自分がいました。 でも、ものすごくコアなファンが多い作家さん なので、それを見極めるべくデビュー作を 手にとってみました。 『夏と花火と私の死体』です。 確かにこのデビュー作はすごい! 書いた時点で作者は16歳、賞を取ったのが17歳。 これは只者ではない!と思わせるのに充分な作品。 確かに荒削りな部分も目立つし、無理のある箇所も 見受けられましたが、この感性と独特の雰囲気は すごいとしか言いようが無い。 子供の持つ、残酷さと無邪気さをバランス良く描き 怖さと、どきどき感をうまく高めています。 まさに作者の原点という感じでした。 年齢的に近い読者には、この感性と才能はかなりの 魅力にうつるかも。 あとがきを小野不由美さんが書かれているあたりも、 作者に対する期待感が読み取れますよね。 これからの作品に期待したいです。 夏と花火と私(わたし)の死体 419円

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