カテゴリ:読書(現代)
今年の9月に映画が公開された、
野沢尚さん原作の『深紅』。 かなり上映期間が短かったようで、 公式HPをのぞいてきたら、3週間 だけしかやっていなかったみたい。 映画の予告編をテレビか何かで見ていて ちょっと気になっていたので今回本を買う ことにしました。 野沢さんの作品はドラマなどではかなりの 数を拝見していたのですが、『破線のマリス』 を読んだ時に、個人的にあまりぴんと来なくて 小説には手を出していなかったので、読むのは かなり久しぶり。 でもこの作品は結構好きでした。 家族すべてを殺されて、自分だけが偶然旅行で 生き残ったことに罪悪感を持ち続けている 被害者の娘。 そして、人殺しの娘として親の罪を闇として 心に持っている加害者の娘。 被害者の娘が自分の身分をごまかして加害者の 生活に係わり始め、2人の持つ闇の部分が共鳴 したら一体どうなるのか、、、というようなお話し なのですが、2人の特に被害者の娘の心情の移り 変わりが丁寧に描かれているところに、好感が 持てました。 前半のスピード感とドキドキ感が、後半少しペース ダウンしたようにも思えますが、その分内面の 動きが明らかになってます。 DVD化されたら、映像のほうも見てみたいと思います。 事件のシーンは結構きつそうですけど(^^; 深紅 695円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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