カテゴリ:読書(現代)
シリーズも、これが最後の3冊目です。 今回のタイトルは『ビート』 残念ながらこの本では、ほとんど樋口さんの出番はない です。 同僚のお話がメインなので、そこは少し寂しかったかな。 お話の方は 警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。 自分と長男を脅していた銀行員の富岡を殺したのは、 次男の英次ではないか、という疑惑を抱いたからだ。 ダンスに熱中し家族と折り合いの悪い息子ではあったが、 富岡と接触していたのは事実だ。 捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて 島崎の覗く深淵に気付く。 捜査官と家庭人の狭間で苦悩する男たちを描いた警察小説。 どこの家庭でもありそうな、親と子の溝。 昔は子供だった親も、子供の気持ちはわからない。 そんな普遍のテーマを扱っているので、警察小説とは いえ、かなりとっつきやすいと思います 3冊読んでみて思ったのは、出てくる事件自体は対して 難しい物ではないので、純然たる警察小説や推理小説が 好きな人には物足りないかもしれないけど、人を悩みや、 足掻きみたいなものを描かせたら上手い作家さんかも。 文章が読み易すぎて、1日1冊ペースで読んじゃった ビート 780円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書(現代)] カテゴリの最新記事
|
|