2008/08/13(水)09:46
『たば風』 宇江佐真理
警察小説が続いたので、久しぶりに時代小説に手を
伸ばしてみました。
宇江佐真理さんの『たば風』っていう本です。
お話の方は
将来を誓い合った男女に降りかかった突然の災難。
だが長い年月を経たのち、深い絆で結ばれたふたりに
奇跡の刻が訪れた。
極寒の二月に松前地方に吹く北北西の季節風「たば風」
をモチーフとした表題作をはじめ、函館在住の著者が、
幕末の蝦夷・松前藩を舞台に描いた郷土愛あふれる六つ
の短篇集。
宇江佐さんの作品って江戸を題材にしたものが多いので、
何となく東京の方かな~って思っていたら、北海道在住の
作家さんなんですね
今回の本は、実際に北海道で起こったことではなくても
話の端々に北海道を連想させるエピソードが盛り込まれて
いました。
作家として郷土の歴史について書いておきたかったと、
後書きにもあったので、これからシリーズ化されていく
のかもしれないですね。
6つのお話の中では、熟年離婚をモチーフにした『恋文』
っていうお話が面白くて、あったかくて好みでした
たば風
539円