2008/09/14(日)01:42
『損料屋喜八郎始末控え』 山本一力
この本の続編を買ったのですが、頭を少し読み始め
たら、あれれ結構人間関係を忘れちゃってるかも?
そんなわけで前作の『損料屋喜八郎始末控え』から、
読み返すことにしました。
お話の方は
上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、刀を
捨てた喜八郎。
庶民相手に鍋釜や小銭を貸す損料屋に身をやつし、
与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせ、
巨利を貪る札差たちと渡り合う。
田沼バブルのはじけた江戸で繰り広げられる息詰まる
頭脳戦。時代小説に新風を吹き込んだデビュー作。
へぇ~、これがデビュー作だったんですね
最初から、こんなに読ませる短編集を書いていたのは
山本一力さんって感じです。
それじゃぁ随分間が開いて、内容を忘れちゃったのも
納得です。
文庫本の発売が2003年になってるから、5年の開きが
あるんですもんね
主人公の喜八郎は義理堅くて、頭の切れる粋な男
ほのかな恋心を感じさせながらも、なかなか踏み切れ
ないのは、この時代の特徴なのかしら?
両想いっぽいのに、お互いじっと見詰め合うだけ、、、
なんていうのが逆に色っぽいです
結構多く出てくる登場人物の、人間関係がはっきり
したので、いよいよ続編に突入です
損料屋喜八郎始末控え
570円