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2008/10/05(日)19:50

『甘露梅』 宇江佐真理

読書(時代物)(54)

お友達のきんぎょちゃんのところで読んだ感想を見て、 面白そうだなぁって気になった『甘露梅』。 真似っこして、早速買って読みました お話の方は 岡っ引きの夫に先立たれた町家の女房、おとせ。 時を同じくして息子が嫁を迎えたため、自分は手狭な 家を出ることに。 吉原で住み込みのお針子となったおとせの前には遊女 たちの痛切な生の営みがあった。 さまざまな恋模様、その矜持と悲哀。 そして自身にもほのかな思いが兆しはじめ…。 今宵ひと夜の夢をのせて、吉原の四季はめぐる。 哀切の傑作時代小説。 岡引の女房として普通の生活してきた女性が、約1年に わたる年月を吉原でお針子として生活していきながら、 そこに住む女性達の過去や、思いなどに触れ合っていく 過程を描いた短編集です。 素人の女性の目線で描いているのが、この手の小説に しては珍しく、また現代の私達にも共感を覚えやすく、 わかりやすく仕上がっている作品だなって思いました。 季節感を重んじる吉原の行事の美しさや、儚さ。 タイトルにもなっている『甘露梅』の作り方も、丁寧に 描写してあるので、読みながら思わず生唾 私も口の中で転がしてみたいなぁ~ これだけ手間暇をかけた梅は、さぞかし美味しいで しょうから 甘露梅 519円

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