2008/11/15(土)21:37
『あやしうらめしあなかなし』 浅田次郎
こちらも浅田次郎さんの新刊です。
ネットでポチっと購入してしまったのですが、これって
怪談の短編集なんですね~。
よく見たら、タイトルからして怪しいか
思ったほど恐くなかったので、なんとか無事に読み終え
ましたけどね f^^;
お話の方は
著者がこどもの頃、伯母から聞かされた“こわい話”を
元に書いた「赤い絆」「お狐様の話」。
作家になる前に体験したエピソードをふくらませた「虫篝」
など、日本特有の神秘的で幻妖な世界で起こる、哀しみと
幸いの奇跡を描く極上の奇譚集。
文学の極意は怪談にありを見事に体言した七つの優霊物語。
7つのお話のうち、1話目と7話目は浅田さんの親族の神事に
仕える方の所で、実際に起こったお話だそうです。
創作のお話よりも、こっちの方が気味が悪かったかも。
浅田さんの作ったオリジナルのお話の方が、どこか切なくて、
あったかさを感じました。
幽霊が出てくるのに、あまり恐くないんですよね。
ご本人は親族に伝わる方のお話を書き溜めて、短編集を作り
たいと後書きで書かれていましたが、それはそれは不気味な
1冊に仕上がるんだろうなぁ、、、
あやしうらめしあなかなし
650円