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カテゴリ:アメリカ・日本の発見・比較
今に始まったことではないが、不思議でならないのが、日米関係は大事だという割には、互いが互いのことを知らなさ過ぎるということ。
まあ、今暖めている仮説としては、一生懸命本や文章は読んでいるんだけど、本は本来その国の常識などは当たり前すぎて書いてくれていない。だけど、外国人が読むとその国の常識なるものを共有していないことが多いので、基盤がずれているから、ボタンのかけちがえ現象が発生しているのではないかしらん。 例えば、東京だともう中国は脅威だなんていうことばを聞かない。もう日本は中国の台頭を所与として扱って、中国と仲良くしようという大勢が出来上がってる。が、こういう雰囲気を書いている人ってあまりいないでしょ? 意識していないと、福田首相は親中派だし、高村外相は日中友好議連会長という顔ぶれからこれから中国と仲良くするつもりです、というメッセージは世界へ発せられていて、中国はしっかりそのメッセージを受け取って歩み寄り路線が敷かれている。 一方、ワシントンだと、選挙ということもあるけど、相変わらず共和党ネオコン組は中国は脅威以外何者でもないという見解を展開する。以前ヘリテージ財団のセミナーで紹介したとおりだ。そして、こういう中国脅威論を唱える人たちは、中国の封じ込め政策の一環として日本を重視するという構図になっている。そして、こういう姿勢が日本にとって居心地がいいのだが、日本はなぜそういう姿勢をアメリカがとってくれるのかを理解しているのか、心もとない。 何で心配になってしまうのかというと、アメリカがすでに深化させている日中関係を無視して日本に中国を警戒させてしまうような動きを要求する可能性があるから。そして、そういうことがおきないように日米間で会話がなされているという話はきかない。外務省、国務省の縦割り行政のなせるわざというところだろうか。知りたいけど、聞くに聞けない雰囲気があるようなこともきく。 そして、ネオコン一派からも、最近の日本は中国とやけに仲がいいようだけど、どういうこと?なんていう疑問が沸き起こっていない。隠すような器用なことをする人たちじゃないから、(シンクタンクなら好き勝手言うのが仕事だしね)福田内閣は親中内閣であるというメッセージはアメリカに伝わっていない、と見るのが素直だと思う。 ほかにも、日本の報道を見ていてはらはらするのが、米大統領選報道。前にも書いたかもだけど、オバマかヒラリーしか候補がいないかのような印象を受ける記事を多く書いている。まだこの選挙、はっきり民主党が勝つとはいえない状況のはず。共和党の話も同等比率で書くべきだろう。特にマケインに不倫疑惑が生まれてネタを提供してることだし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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