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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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September 20, 2008
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カテゴリ:映画
昨日、映画「菊次郎の夏」を見てきた。面白かったです。

けれど、この面白さをアメリカ人に説明するのは、難しいかも。ビートたけしが監督、主演なだけあって、「くだらない」。

以前TVで本人がいっていたが、芸人の最大のほめ言葉は、「くだらない」なのだそうだ。さすが、浅草六区で鍛えられた芸人なだけはある発言。

それを踏まえれば、くだらなさを追究した映画である。

ストーリーは、いたって簡単。やくざものの菊次郎がひょんなことから小学生の男の子を豊橋にいる母親のところに連れて行くことになり、まずは浅草競輪で当たったり、すってんてんになったり、最後はヒッチハイクで到達。けれど、母親のところに行って見たら、母親は再婚して子供までいる風景を見せ付けられ、男の子を元気付けるべく、ヒッチハイクでであった若者たちと2泊キャンプして子供と遊んで東京に戻る。

けれど、その途中途中でくだらない芸をしていく。泳げないくせに、泳げると宣言してプールで溺れたり、子供との遊びも、若者たちに魚やたこのまねをさせて子供に釣らせたり、はだか達磨さんが転んだなる遊びを考え付いたり。

一つ一つ、くだらない。けれど、こういう芸は、本当に芸達者でないとできない芸当であることは間違いない。

けれど、アメリカにいると、こういう笑いの取り方は見ない。というより、まずくだらないという言葉に見合う英語がない。

チャップリンが一番近いかもしれない。キャラも多少似てるし。風来坊で、変に怒りっぽくて、不器用な生き方しかできなくて、でもどか優しい部分があって憎めない。

けれど、チャップリンの社会的な要素(「独裁者」とかのような、現在の社会への反発)というものは、ない。それが彼の魅力の一部なのだから、なので、チャップリンみたい、というのも気が引ける。

ま、それはとりあえず、頭を空っぽにして見れば、笑える映画です。





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Last updated  September 20, 2008 04:18:53 PM
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