我思う、ゆえに我あり

2010/03/15(月)13:26

普天間の跡地は沖縄じゃないといけないの?

最近聞かれた質問で、普天間の跡地は沖縄じゃないといけないの?というのがありました。 日本のメディアに触れていればそういう疑問は当然なのかもしれません。 沖縄でなければならぬ理由はありません。 アメリカ側が要求しているのは、基地の提供で、各種インフラがそろっている状態であること。(海兵隊や海軍の場合は海に面していることが別途条件につく。)後、望ましいのは、日本海側。戦闘予想地は、中国大陸だから。 だから、アメリカ側としては、日本が逆提案するんだったら、話をきくよ、というわけ。その逆提案の基地の地元を中央政府がちゃんと説得できているか、ちゃんと政府がいう期日までに基地ができそうか、というのまでチェックされるけど。嘉手納市なんかは、すでに拡張案反対表明済みだから、アメリカの審査は通過しまい。 が、正直、おらが街で基地を引き受けようという御心の広い住民はそうそういない。よほど政治家がかなりの政治手腕と情熱をもって動かないとうんとはいわない。(後は、既存の自衛隊基地をシェアする、という可能性を打診する以外にあるまい。) というわけで、ほぼ政治的に県外に代替案を見つけるのは厳しいので、もともとある沖縄にお願い、できるだけ補償はするから、という構造ができあがる。 民主党の言い訳としては、政権につくまでは情報をあまりにももらえなかったから、県外移転を掲げちゃったんだ、というけれど、この基本構造は霞ヶ関から資料をもらわなくても、沖縄返還のころから変わってません。いまさら何を言う。 もっといえば、県外移転を掲げるからは、先に目星をつけてから話をいうべきものだろうに。今民主党が馬鹿にみえるのは、自らのまいた種と思え。 それに、探すといってから、全然他県の話がでないじゃないか。どういうことだ?最初に言ったからには、それなりに探す努力くらい、みせてみろよ。沖縄県民の負担を減らしたいという言葉にうそがないなら、ね。 で、こうした政治的努力を怠る結果、日本政府は沖縄は戦略的に大事だから、沖縄でないとアメリカが承知しないんですよ、と言いつくろって沖縄を丸め込もうとしてるだけの話。 アメリカの国務省的には、アメリカが悪者にされている感はあるが、そういってナシがつくなら、と放置している。正直、国内問題だから、内政干渉に当たるしね。けど、日本人の個人がのこのこと、アメリカ軍人に意見をきけば、もちろん彼らは外交官でもないので、別に九州でもどこでもいいさ、となる。 で、東京といっていることが違うじゃないか!と混乱するものらしい。 ええ、自分の頭で考えましょう。

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