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カテゴリ:アメリカ・日本の発見・比較
ここで以前紹介した、「赤い楯」の著者、広瀬隆の本です。
相変わらず、系図を駆使しての、アメリカの本当の支配者たちを暴いていきます。この本を読んでいくと、あ、あいつ(閣僚クラス)はあやつの部下だったのか、というのが見えてきて、面白いです。というか、怖いです。 そういう具体的な話は、この本を読んでいただくにして、読めば、アメリカの二大政党というのは、看板倒れで、誰が大統領をやっても同じようになるように出来ている、というのがわかると思います。ま、それは当ブログでも散々書いているテーマですが。 そういう仕組みの裏には、馬鹿高い選挙資金がないと勝てない、という現実があり、それを出せるのは、超金持ち、この本では財閥、富豪と書いていますが。(そして、ビル・ゲイツなどの富豪が財閥になるには、他の財閥と婚姻関係を結んで各界に人脈を通じること、とあります。) そうやって、大統領をも動かす。選挙資金を出す代わりに、自分の子分を閣僚にねじ込む。そうやって、国益そっちのけで、自分の親分の財閥(それほど数は多くないし、入れ替わりが激しいわけでもない)がさらに肥えるように、政策を打つ。 だから、誰がやっても同じ。なので、二大政党というのは見てくれの話。政党を英語だと、パーティーという。大統領を選ぶという、国民のお祭りという意味で、パーティーという。この著者の言葉に、かなり笑えました。 そして、こうしたクラスの金持ちが一番苦労するのが、相続税。或いは、少数の子孫が財産を食いつぶさないようにする仕組み。 例えば、信託基金だったり、宝石や財宝だったり、タックスヘイブンだったり。 金額が巨額なだけに、そのメンテも、悪知恵も大変だ。 そうして悪知恵を働かせた結果、アメリカの所得税、法人税はかなりいびつらしい。JPモルガンが死んで半年たってから出ないと、所得税を導入できなかったっていうのは、かなり驚き。 それまでどうやって、政府はやっていってたんだろう? 裏を返せば、何でもあり、な国です。カネと人脈と悪知恵があれば。 そして、財閥の配下にいるのは、何も政治家だけじゃない。メディアもそう。財閥に都合の悪いことは報道しない。 メディアの会社を持っているのが、財閥だから。さらには、ピューリッツア賞の選考委員にも、この財閥が入っている。 他にも、国際機関にも手が伸びている。エジプト人のガリが国連総長になれたのも、その妻の家系がヨーロッパの財閥だから。 IMFの専務理事(総裁に相当)、世銀総裁はそれぞれヨーロッパ、アメリカ政府が事実上指名することになっている。彼らのいうとおりに経済政策をすれば、財閥に食い物にされるだけだ。 その実、南米は手痛い目にあったし、マレーシアは怒った。 IMFのいうことなんかきいちゃいけない。 どうしろっていうんだ?本当に。 でも、そうやって、目先の利益だけ、荒稼ぎだけを追究するようになると、産業がうまく育たない。 現実、今のアメリカに誇れる産業というのは、飛行機などの軍需産業くらいだ。金融もかなり衰退している。 けど、彼らは世界経済を引っ掻き回し続ける。 今、金の値段がどんどん上がっている。この金の価格を決めるのが、ロスチャイルド家。そして、金の所在はフォートノックス。(007の映画、ゴールドフィンガーが放射線汚染をしようとした、場所) 紙幣の値段を下げようとしている。それに感づいたのか、中国が最近どんどん金を買い始めた。 また、大暴落が起きるのかしら? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 10, 2010 02:28:46 PM
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