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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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September 28, 2010
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カテゴリ:時事
この間、日米同盟支持者は、何で反中になるの?という話になり。うーん、別にそうとは限らないんですが。かくいう私は同盟が大事だと思うけど、別に反中ではありません。

でも、そうなりがちなのは、分かります。

それは、同盟の存在理由の定義次第だから。日米が同盟するには共通の敵がなければならない。北朝鮮は、文句なしにそういえますが、けど、それだけじゃ沖縄にあれだけの基地があるのは説明できない。北朝鮮なら、北海道の方がいいじゃん、となるし、そんなに米軍要らないじゃん?とか思われるし、思いやり予算、多すぎ、とか言われてしまう。

なので、共通の敵が中国になってくれると、話がしやすい。

特に安保をやる人間は、基本的に他国は信じない、相手の国の軍事力を測っては、もっと軍備をせねば、というのが仕事、の人が多い。

中国がGDPの上昇とともに軍備を強化してくれればくれるほど、それみろ、こっちも増強だ、と言いやすい。尤も、このロジックを使うのは、アメリカの方が先で、日本にも買え、と言われると、日本も同じロジックを使い始める。もともと、アメリカ側は日本とヨーロッパにも売れることを織り込んでコスト計算をしているから、馴れ合い関係の同盟相手はYesと言いがち。

また、日本人で安保をやる人、或いは自らは親米、という人は、アメリカにアピールするためにも、同盟強化が必要だ、中国の軍備増強が不安材料である、中国は何をやらかすか分からない、という。

そういうと、アメリカにも、中国を脅威だと思っている人や、そういうことにしていろんな国の軍事費を上げて、一儲けしようと思っている人やその手先(往々にして、保守派、共和党系だったりするが)がいるので、その人たちは、諸手を挙げて賛成、肩を叩きあう。

が、不幸にして、こうしたロジックは、アメリカ全体の潮流から乖離し始めている。

なまじ、アメリカの前でいい格好をしよう、お先棒を担ごう、と先走ってしまうと、危険である。

なぜなら、アメリカも既に、中国を叩け、一辺倒ではない。日本も国債を1兆円中国に買われているなら、アメリカはもっと買われている。アメリカも、もはや中国からの輸入に頼らないとやっていけない状態だ。

単純に反中、とかいう次元で考えてはいけない。

アメとムチをそれぞれの手で持ちつつ、中国に対応しているのが現状だ。

現在の話で言えば、ヒラリーが南シナ海に口先介入し、米議会が人民元切り上げ要求法案を通す一方、軍・軍同士で話し合おうという姿勢も見せているし、ガイトナー財務長官も議会証言でオバマ政権は柔に中国を扱っているわけではないといいつつも、あまり中国を刺激してくれるな、というトーンである。

それでいて、常に何とか中国を押さえ込もうといろいろ考えている。例えば、ゲイツとバフェット氏が世界の金持ちに財産の半分を寄付しろキャンペーンを打ち出し、中国にいって、中国の富豪たちに声をかけようといっている。拒否したら、そいつの名前を公表してやるとメディアに言わせている。

日本でもバブル期にフィランソロピーとかいってたけど、バブルがはじけて死語になったかと思っていた言葉をまたぞろ引きずり出してきた。

けど、日本には、手を変え品を変え、中国を押さえ込もうという思考がない。あるのは、同盟を盾にとって、アメリカに何かさせるか、アメリカ製兵器を買うか、すぐ軍事方向だ。

日本は中国に頼っているけど、中国も日本に頼っている部分はあるはず。軍ばかり考えずに、もう少し知恵を出そうよ。






Last updated  September 28, 2010 02:59:50 PM
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