終わりのクロニクル1「おいっ、鹿島。ちょっといいか?」 「ん、なんだ熱田?」 「いや、ちょっと相談があるんだが・・・・・・」 「ん、なんだい?あっ、分かったぞ熱田、僕を見てて遂に結婚がいいもんだって気付いたんだろう。けど奈津さんはダメだぞ!!あれは僕のなんだから!いや、まぁお前の気持ちも分かんないでもないけど。」 「あぁ、心配するな。誰もお前のカミサン寝取ったりしねぇ・・・・・って違ぇ~!!大体俺はまだ当分結婚する気は無いんだ!!」 「なんだぁ~。しかし熱田、結婚はいいもんだぞ!!みろ、この動画、こないだ晴美が初めてパパの名前を呼んだんだぞ!」 「あぁ、お前の家族自慢は月読部長のお茶請けにでも取っとけ!!」 「え~、最近月読部長忙しいみたいで、僕が話そうとするとすぐ部屋から出てっちゃうんだ」 「あ~、そいつは災難だな(ちっ、あのババァ余計な知恵を付けやがって)」 「で、結局何を相談するつもりだったんだい??」 「あぁ、お前の馬鹿話のせいで随分時間をくっちまったな!!いいか、これはかなり重要なことだから心して聞け!」 「まさか、全竜交渉で何があったのか?」 「いや、そうじゃないがそれくらい重要なことだ。」 「なに、いつもオチャラケてるお前らしくないな。一体何事なんだ?」 「いやな、今回UCATが新しく開発した禁煙ガムに2種類の味が出たんだ!!その味が曲者なんだ。ひとつが昆布味。もう一方がオカカ味!これに従来のシャケ味も含めて合計三種類になったんだ!」 「・・・・・・・それで?」 「うむ、実際三種類とも買ったんだが実際どれから噛むか迷っちまってな。やっぱり新味を試してみるべきか?はたまた最初はいつもの味で心を落ち着かせるか・・・・・って、おいっ、どこ行くんだよ?まだ話は終わってね~ぞ!!」 廊下には一人の男性の罵声と一つの躊躇ないスリッパの足音だけがこだましていた・・・。 感想と言う名のエサを与える BACK |