コスモポリタン・ライフ

2008/01/12(土)07:34

レストランの禁止メニュー

ストックホルム(64)

環境問題対策先進国のスウェーデンであるが、先日、レストラン経営の友人と話をしていたら面白い話になった。 スウェーデンでは、日本と同じように水道水が飲めるのでレストランでもミネラルウォーターを特別注文ない限り普通の水をもらうことができる。 だが、店で買えるのはミネラルウォーター(炭酸ナシ)はほとんどなく、ほとんどが炭酸水である。  この炭酸水は苦手な人も多いが、最近ではいろいろなフレーバー付きの水が販売されており、普通の炭酸水より飲みやすくなっている。  ミネラルウォーターを生産しているスウェーデンのブランドもあるがほとんど業者向けで、一般にはノルウェーブランド1種類しかない。 (しかも炭酸水より高い)   なので、レストランでミネラルウォーターを仕入れるときはイタリアとかほかの国から輸入することになるのだが、 そこが環境問題に厳しいスウェーデン。  なぜ、世界でも水がきれいなスウェーデンの水を飲まずに他の国の水を買うのだ!! と中傷され、 おまけに、 イタリアから輸送する際の石油や排気ガスなどが温暖化に影響するのだからやめろ、 とくる。   また、 捕獲数の減っている魚をレストランで使うと すぐに非難の対象にされるので 最近ではそういう魚をレストランで使うのをやめるところが出てきているらしい。  グルメより温暖化対策なのだ。  テレビ番組でも温暖化を扱ったものが増えており、その意識の高さを実感する。  確かに、それだけ深刻に考えなければならない時期に来ているのだが、国によって意識が随分違うのでその差に驚く。  北京では温暖化についてさえも知らない人がほとんどだし国にお金があっても自国の利益、例えば、オリンピックの経済効果しか見えてない中国には先が思いやられる。  ドバイでは、欲しいものは何でも手に入れる式で、例えば、捕獲数の減っている魚なんかは「希少価値」メニューとしてむちゃくちゃ高い値段になって出てくるのだろう。 それをポルシェやフェラーリに乗った金持ちがたらふく食うのである。  スウェーデンだけががんばってもね~   ちなみに、ストックホルムの都市部の最も空気の汚いところですら、北京の7分の一である。 つまり、北京はストックホルムの7倍、空気が汚いのである。         

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る