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カテゴリ:漫画
![]() 担当に昔ネームを見てもらっていた時、そうズバリ言われた。 「身を焦がすほどの恋愛をしたことのない者に人を感動させる恋愛ものは描けない」 はいはいそうですよ、悪かったね、そういう夢中になるタイプじゃないから。と言わなくても描いたネームからそういう人間だってすぐ編集にはバレる。あなたは恋愛ものじゃなくて、ちょっと変わったストーリーを作ればいいんじゃない?とか、とりあえずホラー漫画でもやってみる?とか。 恋愛ものは需要があるのにほんとに苦手でねー。高校の時女子高だったから男子高とのそういうイベントもあったわけ。あの頃は髪を伸ばすのが流行だったからどっちが女かわからないくらい長髪の男の子ばかりだった。髪型見て、あの子かっこいいな、とかかわいいなとか思ったけど実際話しても「恋愛」とか「つき合う」とかは全然頭になくて。友達はみんな彼氏がいたけど私は美術室にこもってデッサンしていたから、つき合う時間ももったいないと思っていた。 そのイベントで何人かの男の子に連絡先聞かれて教えて、手紙とか電話とか来たけど、なんか面倒くさくて、放置。会いたいって言ってきた子がいたけど無視。あとで友達づてに冷たい女がいる、と聞いたもんだ。 それが漫画を描き始めたら、「恋愛もの描け」しか言われないわけよ。無理に描くと、あんた恋愛経験ないね、と言われる。わかるんだなあーちゃんと考えて描いているのに。 で、いきなりTHE ALFEEさんですよ。ラブソングですよ。最初ハマらないわけです。実際無言劇とか印象深かったし、友達ももっと聴こうよと言ってくれたんだけど、漫画の基礎を学んでいる時期でそれどころじゃなくて。私は絵を描いていると一切周りがわかんなくなるタイプなんで。 星ディス聴いて、いい歌だー、メリーアンもいい歌だ、S&Tもいい歌だ、でもそれで終わってしまった。 妹が、がん病棟でそれこそ命がけの恋をして、プロポーズされて指輪をもらって、そういう感動的な実話を漫画にしても私がこうだから「星屑の仲間たち」はあのようなものに仕上がってしまった。 高見沢さんは何かのインタビューで恋愛、失恋をたくさんした、と答えていた(どこかで昔の記事を見た)。だから、あんなに凄い素敵な、なんというか心揺さぶるラブソングが描けるのだなあ…と感動した。ものすごく繊細な人なんだろうなあ…。63歳にもなって。やっと精神年齢が12歳くらいにはなってきたか…。 妹がもし彼氏と結婚したら、私には義弟ができたはずだ。 ていうか自分で読み返して泣いたね。へたくそな漫画だけど泣いて、泣いてるうちあの曲ができた。 100%、THE ALFEEさんの影響です。すこーし恋愛について考えるようになった。結果があの歌。 これからも恋愛漫画は描けないと思うけど、曲はいくつか浮かんでいる。人に頼むのでお金がかかるからほいほい作れないけど。なんか色々間違ってないか、と自分でも思う。また長い。この辺にしよう。 高見沢さんソロアルバム「主義-ism」もものすごくいいぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.06.17 16:19:09
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