永遠なる時の恋人*J・R・ウォード
永遠なる時の恋人*J・R・ウォード*二見文庫 ウ7-2あらすじ 壮絶な戦闘から三ヵ月後 ――― <黒き剣兄弟団>のメンバーは、一族の絶滅を防ぐため守りの堅い要塞のような館に集まり寝起きを共にしていた。一方、レッサーたちも対ヴァンパイア戦略を大きく変え反撃の機会をうかがっていた。そんな折、<兄弟団>いちばんのプレイボーイ、レイジは、たまたま館を訪れていた”人間”の女性、メアリをひと目見て恋の虜に。ところが彼女は不治の病にむしばまれ、余命いくばくもない運命だった・・・・・ますます目が離せない大好評シリーズ!独断と偏見待ってました!の兄弟団そして今回もワタクシの涙腺を刺激しまくり前作同様ラスト近くで号泣ですよ号泣!展開としては白血病に犯されたヒロインの結末がどうなるかは確かに、確かに予想がついてはいたもののそれについて2段、3段のドンデンガエシがもう泣かす、泣かす・・・それ以外にも今作ヒーローにかけられた呪いは興奮してくると獣に変身してしまうというベタな物でその間は敵も見方も関係なくやっちゃうそうです。実際、戦闘中に変身してしまったヒーローそこでこのヒロインの本領発揮なだめちゃうんですよええ、あの化け物を手なづけちゃうんですよまぁ、このシリーズは前作を読んでる方も多いとは思いますので何もなくても皆様お読みになると思いますがお薦めです、是非読んでいただきたい!前作以上にヒロインが素敵で光ってます。病気のことに関しても、母親を看取ったことに関してもすごくあるがままに受け止めて健気なんでございます。さらにヒーローとのめぐり合わせに関してもとても謙虚で・・・こういったストーリーにありがちなネガティブで悲劇のヒロインぶったところが全く無く前向きでいい女なんですよ~~でも、「本当は大丈夫じゃないの!」とヒーローにすがり付いてみたり血を飲まなきゃやっていけないヒーローが一族の巫女から血をもらうのにやきもち焼いたりそうかと思ったらアドレナリンが沸騰した戦闘体制のヴァンパイアたちに「このくそったれ、さがってろって言ってるのよ!」と怒鳴りつけたりいやもう、読みながら泣いたり、笑ったり、唸ったり・・・本当に楽しめましたのヒロインばかりを取上げてますがヒーローも負けず劣らず素敵でしてよヒロインに嫌われたくない、嫌われたんじゃないか?ととっても心配するんですがそれがもう、ツボよ、ツボッ!!獣というよりも打ち捨てられたわんこのようでかわいい・・・ラスト近くでの【聖母】とヒーローの取引(?)ではヒーローの葛藤が泣かせます、号泣します。いえ、読者であるワタクシは「きっと何か救いがあるのよ!」と心臓をワシヅカミされながら号泣してしまいましたわよ。ああ、あんなふうに纏め上げるなんて・・・いよっ!憎いねウォード!!大統領っ!!と思わず叫んでしまいましたことよ。本国では7作まで発表されてるとか・・・次のカップルの前振りも色々あったり、なかったり、でこのシリーズも早く続きが読みたい!と思わせるかなり満足感の在るストーリーでしたわネェああ、ただひとつ不満を言えば・・・この後ヒロインはヴァンパイアになるの?ヒーローは誰から血を飲むの?その辺のオチもつけてほしかったかも・・・ただコレに関しては今後のスピンに幸せなバカップルとして登場して後日談などが盛り込まれるのかな?と期待してるんですがいかがなものでしょうねぇ?スピン黒き戦士の恋人